シンプルに、極めるのが一番。

まずは一つのことを追求して極めていくことが、
事業を確実なものとする一番の近道であるように思います。

京丹後市で最もGoogle評価の高いラーメン屋のメニュー。案外こんなものなのです。裏側にうっすら見えるカレーライスも気になりますが。

まずは当たり前のことを当たり前に

売上があがらないと、多くの人が
「今のものじゃダメだ」
と考えてしまうと同時に、焦りが生じることから、
すぐに新しいことを始めてしまいます。

そしてその新しいことも、売上があがらないとまた新しいことを始めてしまいます。
経営者によっては、
「普通のものではダメなのだ」と考えて、
奇抜なものを求めていく人もいます。

しかしそれでは、一向に事業が形作られることはありません。

奇をてらっても、本質的なところでちゃんと価値があるものでないと、
一回は買ってもらえるかもしれませんが、二度目はありません。
ですから、奇抜なことをやっている会社で、ちゃんと売上があがって利益が出ているところは、
けったいなことをやっているようでいて、
一番根っこのところでちゃんとしているのです。

新しいことをやってはいけないと言っているではありません。
むしろ新しい取り組みは絶対に必要です。
しかし奇をてらう前に、もっとシンプルに
当たり前のことをまず徹底的に磨き上げることが、大切なんじゃないかと思います。

その「徹底」が、他の会社になかなかマネできないレベルにまで到達すると、
同じものであっても、そこに明確な差が生まれるのです。
今やっていることを、最後までやり切れない会社は、
おそらく何をやってもうまくいかないんじゃないかと思います。

その自分の強みを、どれだけ極められるか

その「シンプルに徹底する」ポイントは、
やはりその会社の強みの部分であるべきです。

そして経営者・会社がやりたいことであることや、
取り組んでいてワクワクすること、
そこに心血を注ぐことがごく自然なことであるようなことであるべきです。

自分の強みの部分だからこそ、
徹底していくことでヨソとの違いがそこに生まれ、
独自性が磨かれていくのだろうと思います。

そうやって自社が強みとしているところから目をそらさず、
しっかりと勝負をしていきましょう。

それでもやっぱり売上があがらないことはありませす。
このブログで何度もお話ししている通り、
良い商品・サービスを作り上げただけで、その存在を誰もしらないのであれば、
もしその商品を購入したいと思っている人がいたとしても、
その人の元まで届かないからです。

よく、
「目立つのがイヤだから」とか、
「発信ばかりしていると、軽薄なように思われる」とかの理由で
なかなか自身の存在を多くの人の目に触れさせない、
要はあまり発信をされない方もおられます。

しかし、そんな奥ゆかしい姿勢で貫いていくのは、
イバラの道です。

本当に自社の商品を、それを求める人に届けて喜んで欲しいと思うのであれば、
まずはちゃんと存在をアピールしていくべきでしょう。
そしてアピールすることで軽薄に思われたくないのであれば、
そう思われないような発信の仕方はいくらでもあると思います。

強みをちゃんと極めているのになぜ売れないのか。
その原因をもっと真剣に考えてみましょう。
そしてその理由を人に転化するのではなく、
自分自身から出ている問題なのだという風にとらえてみましょう。

それが売れないことで不安になって、強みから離れていくと、
もっともっとダメになって、
どんどん弱体化していきます。

その極めた周辺に種をまく。

一つの強みである道を徹底的に磨くといっても、
やはり一つの売り上げにこだわるのはリスクが伴います。

売上の柱が一本だけだと、
その柱が外部環境などによってポッキリと折れてしまうと、
会社自体がいきなり危機に陥ります。

ですから売上の柱は一本だけより複数あった方がいいでしょうし、
販売するチャネルも複数あった方がいいでしょう。

しかし、その売上の柱をどこに立てるのか、ということが問題です。

この柱を、今の自社の強みであったり既存の事業の大黒柱から離れたところにたててしまうと、
それは非常に効率の悪いものとなります。
そもそも強みから離れてしまっているため、
その事業の成功可能性はとても低いものとなってしまいます。

ですから、2本目・3本目の柱を立てるのであれば、
まずは大黒柱の周囲に立てることが大切です。
すでに極めた道の周囲に、種をまくのです。
するとその種から生まれた小さな芽は、強みによって支えられるため、
強みの力を借りて成長していくことができます。
また逆に、その芽がある程度育ったときに、
既存の強みを補完するものになると考えられる種をまくのです。

このように新しい売上の柱は、
既存の売上の柱と相乗効果のあるものでなければ意味がありません。
というか、新しい柱として力を発揮できません。

今の事業が活かせる柱、
または今の事業の支えとなる新しい柱を立てましょう。

既存の事業は、20年はもちません。
時代が変わりますから。
しかし新しい柱を立てておくと、大黒柱が朽ち果てたときには
その新しい柱が次なる大黒柱へと成長しています。
こうやって事業は継続されていくものだと思うのです。

繰り返しますが、
まずは今の最も身近な強みに対して、
当たり前のことを非凡なほど徹底していくこと。
これが大切なんじゃないかと思います。

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