やってみれば、案外できる。

経営者には「できない」という思考は、よくありません。
根性論ではなく。
「興味がない」「やりたくない」はありですが。

「やってみる」ということが大切。

冒頭で「できない」と思うことはよくない、といいましたが、
これはかつてよく耳にした、「できないと思うから、できないんだ!」
と言ったような根性論ではありません。
実際に、無理なものは無理ですし、
できないものは、できません(笑)。

ただ、最初の段階で、実際に手掛けもせずに
「これはできない」と決めつけてしまうことに問題がある、
ということです。

そもそも興味がもてないことであったり、
そもそもやりたくないんだよ、ということであれば、
それはできるできないに関わらず、
やってみる必要はありません。

例えば私は、会社を大きくすることに興味はありませんから、
できるできないではなく、やろうと思いません。

そしてやろうと思わないことは、やってみたとしても
まぁ高い確率で実現できません。
実行していく中で立ちはだかる壁を
乗り越えるだけのモチベーションも執念も
持ち合わせてはいませんから。

もちろん最初は興味がもてなくても、
やっていく中で興味が湧いて、やりたくなって・・
ということもあるかもしれませんが。

いずれにしても、
「これをやってみたいな」とか
「この道は、避けられないな」とか思うことについては、
「でも、これはできないな」
という足枷をかけることはやめましょう。
少なくとも、経営者であるならば。

やってみたら案外できる。

自分が「やってみたいな」と思うこと、
私の経験上それは、やってみたら案外できてしまいます。

これは私の能力の問題とかそんなことではありません。
これまでやったことのないことについて、
どこに壁があって、どこに乗り越えなければならない山があるか、ということは、
手を付ける前にはわからないからです。

もちろん事前に想定できるものもありますが、
実際にやってみたときに、
その想定より高いこともあれば、
低いことも普通にあります。

そしてやっているうちに、段々その「新しいこと」に対する知識も増え、
思考回路もなじんできますから、
着手前に想定していたよりもその壁が、
わりと低く感じてきます。

そうやって実際に取り組んでみて、一つ壁にあたっては、
「じゃあこれをどうやってクリアしよう?」
と考えて一つずつ進めていくことで、
案外できてしまったりするのです。

自分一人でクリアできないものは、
人の力を借りればいいですし、
その「人」がどこにいるのかわからなければ、
探せばいいだけですし。

何が足りていないのか洗い出して、それを一つ一つ埋めていけば、
次第にパーツが揃って、できてしまうものなのだろうと思います。

ただこのときに「やりたいこと」であることがやはり大事。
新しい取り組みを始めると、
高いもの低いもの、たくさん壁にぶち当たります。
前述のとおり、「やりたい」という思いがないと、
それをクリアするための「執念」みたいなものが生まれてきません。

そしてそれが本当にやりたいことであるならば、
壁をクリアすること自体が自然な行動ですので、
自分自身ではそれを「執念」とは感じられないもの。
それを外から見ている人が
「よくあれをクリアできたね」と言うのだろうと思います。

ただ根性論ではありませんから、
現実問題として、やってみてから「ああ、これはムリやわ」
と思うことはあります。
やってみて、本当に無理なものは無理ですから、
そこは無理せずに(笑)、やめてしまいましょう。

ビジネスドメインの拡大。

ビジネスシナリオ、事業領域(ビジネスドメイン)は、
私が経営のお話しをするときの、
大きなテーマの一つです。
ですのでこのブログでも、幾度となくお話しをしているかと思います。

経営をしていて、今の事業を今の姿のままでやっていても、
それを10年後、同じ状態で経営を維持できると思えるでしょうか?

もし「大丈夫」と感じるようでしたら、それはそれで危険かと。

「10年後に引退して事業も畳んで、逃げ切るんだ!」
ということでしたらありですが、
その先の継続を考えるのであれば、
10年後そのままの経営状態を維持できるはずはありません。

なぜなら、経営を取り巻く外部環境は日一日と変化していきますから。
例えばちょっと前に紹介したChatGTP、
これは現状使い方によっては不完全極まりないものですが、
逆に使い方によっては、すでに恐るべき力を発揮します。
また機会があればブログに書くかもですが。

こんな、発表されてからほんの数か月のものが大きく社会を動かす時代。
10年後に今のまんま生き残れるとは到底思えません。

だから経営者は、
積極的に事業領域を動かす・拡張する意識を
もっておかなければならないのです。

そんな経営者が、
「できない」なんていう思考回路を持っていてはいかんということは、
当然理解できることだろうと思います。

もちろん、あれやこれや手を出せ、ということではありません。
いろいろやってすべてが中途半端、というのが
一番ダメなことですからね。

でも、自身・自社が得意なことであって、
心根からやりたいと思っていることは、
きっと形にできるだろうと思います。

常に社会に目を向けて、
そこに自社の能力を掛け合わせたときに、何が生まれるのか。
そんなことにワクワクしながら経営をしていただけたらと思うのです。

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