新しい事業の柱を立てるときに考えること。

事業の危機管理のためには、複数の事業を持つことが欠かせません。
新たな事業の柱を立てるときに、考えるべきことなどを
まとめてみました。

得意で、やりたくて、求められて。

いつもお話ししていることですが、
事業というものは、
・求められるもの
・やりたいこと
・できること(得意なこと)
の接点に生まれます。

人に求められてやりたいことでも、
それが自分の強みでないと、成長しにくい事業となってしまいます。

人に求められて、できることであっても、
自分が心から「やりたい!」と思える事業でないと、
疲れてしまって、長続きしません。

自分が得意で、やりたいことであったとしても、
社会が求めていないということであれば、
それは単なる自己満足に過ぎません。

ですから、この3点をちゃんと満たした事業であるのか、
そこは慎重に検証することが大切です。
まずはこれが事業を考える時のベースになると理解しておきましょう。

天の時、地の利、人の和

これは元々、
「天の時は地の利に如かず、
 地の利は人の和に如かず」
ということで、
結局は人とのつながりを大切にしないと何事もうまくいかないよ、
という言葉のようですが、
この3つが揃うことが物事がうまく運ぶ時の条件であるとも言えます。

この事業は、
それを後押ししてくれるような協力者がいるか。
この事業を行う地の利はあるのか、
この事業を行うタイミングは、今がベストなのか。

先の言葉では、この3つのうち「天の時」が一番重要でないものとして扱われていますが、
こと事業に関していうのであれば、
「天の時」というのはとても大切なことであるように思います。

環境が整っていないのに無理を通して新たなことを始めても、
なかなか物事が前に進んで行きません。

逆に順風に乗ったときには、まさに天が「今だ!」といっているかのように、
取り組んでいることのすべてが自然の摂理であるかのように、
スムーズに事が運びます。

とても非科学的に聞こえるかもしれませんが、
いろんな要素・条件が自然と苦もなく整って、
「ああ、これは今やれっていうことなんだろうな」
というのは、逃してはならないタイミングなのだと思います。

私の考える順番は、
「地の利、人の和、天の時」
この順で、あとになればなるほど重要なんじゃないかと思います。
この方が、ゴロもいいですしね(笑)

相乗効果を生む

新たな事業を始めるとき、
その事業が既存の事業との相乗効果を生むものであれば、
ベストです。

一つ事業を立ち上げる、というのは、
非常に労力とコストのかかるものです。

特に人的資源の乏しい小零細企業にとっては、
大きな労力をかけるならば、効率を求めることは必須です。

既存の事業と全く関連性がなく、
互いに相乗効果を生み出すことのない事業は、
それぞれが完全に独立しており、
「1」の力に「1」を加えたときに、
それが「2」以上にはなりません。

むしろ既存の「1」にこれまでと同じ労力を割くことができないため、
1+1が2未満になってしまいます。

やはり新たな事業を立ち上げるのであれば、
それが全くこれまでとは異なる事業であるとしても、
既存の事業にも好影響を与え、
また既存事業が新規事業の後押しもしてくれるような、
互いに相乗効果のある事業であることが望ましいでしょう。

1+1が3とか4とか、
もっとそれ以上になるような新たな事業が立ち上がれば、
それは非常に力強いものとなります。

欠点を補う

既存の事業そのものが抱えている欠点、問題点。
ありますよね。

例えば私の事業である「税理士」「コンサル」で言うと、
・完全なる労働集約である
・高度な知識と技術が求められるため育成が困難
・極めて属人的である
などなど。

特に私は「私が担当者になる」ということを強みとして謳っていますから、
どれだけ仕事を分解して他の社員さんに移管しようとも、
私が関わらなければいけない仕事は必ず残ります。
したがって、一つ仕事が増えるたびに
私の負担が確実に増えていくのです。

こんな環境で新たな事業を立ち上げるときには、
これらの欠点をもたない、事業とすることで、
事業全体として互いに補い合うことができるようになります。

私の場合だと、
・労働集約ではなく、
・専門的知識が不要で、仕事の手離れがよく、
・特定の人に依存する必要のない仕事。
これを自社の強みを活かす中で立ち上げることができれば、
それは非常に伸びしろのある事業となり得ます。

実際私は現在、このような事業に取り組んでおり、
今期で全体の売上の25%、来期で全体売上の30%超を占める事業に
育て上げたいなと思っています。
立ち上げは私が徹底的に関わりますが、動き出したら完全に私の手を離れて
収益を生み出してくれる。
これまでは絶対に私が関わる必要があったことを考えると、
夢のような事業ですよね(笑)。

とりあえずこのように、思いついた順に4つほどあげてみました。
いずれも新規事業を成功に導くためにとても大切な考え方ですので、
ぜひ一度こんな切り口で自社の新規事業について思いを馳せていただけたらと思います。

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