なぜ勉強は、クソつまらないのか。

皆さん子供の頃から勉強が好きだったでしょうか?
おそらく好きだった方は、
そんなにおられないんじゃないかと思います。
それじゃ大人になったらどうかというと、
それでもやっぱり人それぞれですよねw。

今日はなぜ勉強はつまらないのか、
そしてなぜ勉強しなければいけないのか。

すごくダルそうに勉強している長男。

勉強が嫌いなのは、目的がないから。

冒頭で皆さんに投げかけましたが、
かく言う私も、高校卒業するまでは、勉強が大嫌いでした(笑)。

今でこそ、「趣味、読書」とか言えるようになってますが、
大学入るまで、まともに本なんて読んだことありませんでした。

うちの子供もご多分にもれず、嫌いです。
昨日、あまりに宿題に手を付けないので、一喝したら
拗ねてしまってよけいにこじれてしまいました。
反省ですw。

さてそれではなんで人間はこんなにも勉強が嫌いなんでしょうね。

人はその進化していく中で、
道具を作って生活を便利なものにし、
武器を作って狩猟を効率的なものにし、
火の使い方を学んで、食事の幅が大きく広がりました。

こんな風に人間は「学ぶ」という行動を通して、
他の生き物を完全に凌駕する能力を手に入れ、
地球上を支配するに至りました。
それなのになぜ、学ぶこと・勉強すること、というのは
これほどまでにクソつまらなくて、
なぜ人は(特に子供は)学ぶことが嫌いなのでしょう?

それは簡単な話しで、
「目的がないから」ですね。

皆さんもおそらくそれなりに経験があろうかと思います。
自分で目標を定めたり、
自分の欲しいものを得るために
必然的に勉強しなければならない環境になると、
その勉強はいきなり楽しいものになります。
少なくとも、苦痛なものではなくなります。

お腹がすけばごはんを食べたくなるのと同じように、
目的があれば知識を求め、自然と吸収されるのです。

今から考えると、浪人時代とか税理士試験とか、
絶対に戻りたいとは思えません。
今となってはその「目的」がイメージしづらいですから。

目的があれば
知識を得ることは楽しくなります。
逆に目的のない勉強は苦痛でしかありません。

つまり人間の脳は、
目的のない知識を「ゴミ」と判断しているんです。
ただ単純に、脳がゴミを拒絶している、
ただそれだけのことです。

そしてそうやって得た知識を使わないと、
その知識は本当にゴミとして忘れ去られ、
捨てられてしまいます。

なぜ勉強が必要か

目的のない勉強をゴミ扱いしてしまいましたが、
それではそんな「ゴミ」のような勉強は不要なことかというと、
それはやっぱり必要であると思います。

子供に「なんでこんな勉強しないといけないの?」
と聞かれたとき、
皆さんはどうこたえられますでしょう?

いい大学に入るため?いい会社に入るため?
そもそもこれ自体、とても納得のいく回答ではありませんし、
今の時代、いい大学とかいい会社に、
それほど魅力はありませんよね。

じゃあなぜ私はそれが必要だと考えているかと言うと、
勉強することが、
将来の可能性を拡げてくれるから、です。

たとえ話としまして、
泳ぐことができれば、海に行った時、
気持ちよく泳ぐことができますし、逆に
泳がないということを「選択」することもできます。
泳ぐことができれば、あなたには「選択肢」が与えられるのです。

しかし、泳ぐことができなければ、
もし泳いでる人をみて気持ちよさそうだと思っても、
その人には「泳がない」という結論しかありません。
泳げない人に、選択の余地はないのです。

これと同じこと。
将来やりたいことがみつかったときにも、
それを実行するだけの基礎となる勉強が身に付いていないと、
そのやりたいことを、選択することができないのです。
もしくはとてつもない労力が必要となるのです。

そうして、やりたいと思ったことを
諦めざるを得ないことになってしまいます。

将来の自分自身の選択肢の幅を、
できるだけ広げておくこと。
これがその人の将来の自由度を高めます。

そのために義務教育期間である初等教育・中等教育というのが
大切なんだろうと思います。

本当に子供の頃から自分のやりたいことがみつかって、
それに対する才能もあって、
その道で生きていけるのであれば
勉強なんかいらないかもしれません。

しかしそんな人は、ほとんどいませんよね。

子供のころは、自分が何をやりたいのか、ということを
自分で判断をすることができません。
だからその判断能力がつくまでの間に、
その選択肢の幅を広げるべく、
勉強をする必要があるのです。

じゃあ大人になったら・・?

それでは大人になったら、
自分の目的を満たす、興味ある勉強以外はいらないのかというと、
それはそんなわけでもないと思っています。

大人になったら、
自分の持つスキルでもってプロとして稼ぐ必要が出てきますから、
まずは自身の進んでいる道を広く深く、
掘り進めていくことが当然大切です。

しかし、将来が不明瞭で不確定で、
変化の多い今の世の中、
その一つの道を貫き通すにはリスクがあります。

また、今掘り進めている道の、すぐ近くを掘ってみたら、
穴の入口が広がる分、
より深くまで掘れる(=深みが増す)のだろうと思います。

そんな意味で、「学びの幅」は必要だろうと思います。
きっと人々はこれを「教養」と呼ぶのでしょう。

あまりに細く深い穴だけを掘るのではなく、
まずはその少し脇でもいいですから、
自分にとって直接目的につながらないかもしれない勉強を
してみることをオススメします。

目的と直結しませんから、
子供の時の勉強ににた苦痛があるかもしれません。
しかしそれがあるとき、
今の仕事や、
今自分が興味あることや、
自分の何らかの目的とふとつながりが感じられたときに、
いっきに深みがましてきたりします。
それが、大人になっても勉強を続けることをススメる理由です。

まぁでも、これはあくまで「脇に掘る穴」ですからね。
まずはメインの穴をしっかり掘り進めて、
そこに飽き足らなくなったときに、
ぜひ「大人の勉強」をしていただけたらと思うのです。
いざやってみると、わりと面白いものですよ。

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