ライフプランを考えるときには、今の幸せも大切にする。

みなさんは、ライフプランというものに、
どんなイメージをもっておられるでしょうか?
ライフプランは、「将来」を豊かにするものではありません。
人生全体を幸せなものとするために行うものです。

ライフプランはマイナスをゼロにするものか?

このブログを読んでくださってる方は、おそらく50歳以下、
30代から40代がほとんどかと思います。
人生100年時代であることを考えると、ほとんどの方がまだ折り返しもしていないでしょうから、
これから先の人生も本当に長いものです。

だからこそ、ライフプランというものを考えておく必要があります。

ところでこのライフプラン、
皆さんはこれに対してどんなイメージをもっておられるでしょう?
おそらくほとんどの方が、
「今後の生活、老後の生活の資金的な不安をなくす」
というイメージじなんじゃないでしょうか。

人間、お金がなくては生きていけません。
ですから、将来のお金の不安をなくす、ということは
とても大切なことです。

一般的にライフプランナーといえばファイナンシャルプランナーであって、
その解決のために保険を使うということがほとんどなので、
そんなイメージになってしまっているのかもしれません。
(もちろん、それ自体を否定しているわけではありません)

不安が払しょくされる、ということはそれだけでも
十分に価値のあることではあります。
しかしよく考えれば、これは
「マイナス」が「ゼロ」になっただけですよね。

ライフプランとは文字通り
「自分の人生を描く」
ということです。
そんな「自分の人生」が
お金だけの問題であるわけではありませんし、
「ゼロ」な状態でいいわけはありませんよね。

ライフプランは豊かな人生のために

自分の人生をお金の世界だけに切り取るのは何だか無機質ですし、
それだけではおもしろくともなんともありませんよね。
少なくとも私はそう思います。

そして自分の人生を考えるときに、
不安がなくなることでマイナスがゼロになる「ゼロフラット」な人生ではなくて、
どれだけ幸せで豊かな人生を送るか、
というところにテーマを持って行きたいものです。

それではそんなライフプランを考えるためには、
どんなことを考える必要があるのでしょう?

自分の人生を謳歌するために、「幸せ」を定義する

「自分にとっての幸せ」とはどういうものでしょう。
皆さんはこんなことを考えてみたことはあるでしょうか?
私の感覚としては、
結構そんな方って少ないんじゃないかと思います。

ライフプランを
「自分の人生を幸せなものとするための計画」
であると考えると、
「それじゃあ、自分の幸せって、なんなんだろう?」と定義することは
とても大切なことです。

というか、それがちゃんと定まっていないと、
幸せのためのライフプランは描けないのです。

ですからまずは、
自分にとっての幸せとはどういう状態なのか、ということを
きっちりと思い描くところからのスタートです。

時間軸と断面

皆さんきっと、これまで改めて文字に起こしたことがないだけで、
頭の中には漠然とした幸せイメージというものがあるはずです。
でもこれが「漠然」としたものであるならば、
それは実現される可能性は少なくなります。
「漠然」ですから当然そうですよね。

より自分自身の人生を豊かなものとするために、
自分の幸せな状態というものを、ちゃんと字や文章にして、
書き出しましょう。

いざ書き出すと
「本当にこんなこと実現できるのか」とか
「なんか改めて字にするとはずかしい」とかあるかもしれませんが、
そんなことはおかまいなしです。

そしてそれを時間軸の中で考えるのです。
1年後はどうなっていたいのか。
3~5年後はどうなっていたいのか。
10年後はどうなっていたいのか。
20年後の理想的な姿はどんなカタチなのか。
これくらいの時間の刻み方で、一度考えてみてください。

そして次に、「断面」です。
例えば、10年後の自分自身の生活は、何で構成されているのか。
時間軸は1本の線で表現される1次元なものですが、
あるひとつの時点でバサッと切ってその断面をみてみると、
その時点での自分の人生はいろんなもので構成されていると思います。

その「いろんな構成」の中で幸せイメージをもっておかないと、
バランスが悪くなります。
具体的には、
「仕事」と「プライベート」に分けられます。
そしてプライベートは
「自分」と「家族」に区分されます。

この「仕事」・「自分」・「家族」の3つの区分で幸せイメージを考えるのです。
「幸せイメージ」は「家族」というイメージが強いかもしれませんが、
どんな仕事の状態になっているのか、どんな仕事の仕方をしているのか、ということは
人生を豊かにする点でとても重要なものです。

逆もまたしかり。
人生は仕事ばかりではないはずです。
ですからバランスのよい豊かな人生を思い描けるよう、この3つの視点でもって考えるのが
大切だろうと思います。

「今」も大切にする、ライフプラン

ライフプラン、というと
将来のことを計画するというイメージが強いと思いますし
実際そういうものですが、
人生というものは、
遠い将来だけで構成されているものではありません。

今この現在から、老後を迎え死んでいくまで、
その全体が「人生」なのです。
ですから「豊かな人生」ということを考えたときに、
将来だけに目を向けるのではなく、
「今」というものをもっと大切にする必要があると思うのです。

どうも人間、「計画」というものを考え始めると
真面目な人ほど先のこと先のことばかりになってしまいます。
そして将来の幸せのために今を犠牲にすることを繰り返していると、
それは結局「犠牲にしている今」の連続となって、
いつまでたっても幸せな瞬間は訪れません。

今、私の娘は9歳。
朝起きたらまっさきに私のところにやってきて、
膝に乗って抱きついてきてくれます。
めちゃ幸せなことです。
でもこの幸せはきっとあと1年、
せいぜい2年くらいじゃないかなと思います。

この1~2年の間しか実感することのできない幸せは、
その時にしか得られないもので、
その時が通り過ぎてしまった後にはもう二度と取り戻せないものです。
だからこそライフプランを考えるときには将来だけを見据えるのではなく、
「今」とか「この1年」とかというところにも
しっかりとフォーカスしていただけたらと思います。

今しか得られない幸せ。
絶対に今だけしか得られないと思うと、
こんなに尊いものはありません。

タイトルとURLをコピーしました