こっちは遊びでやってんだ!

最近、
「お前とは志が違うんだ!こっちは遊びでやってんだ!」
という言葉を聞いて衝撃を受けました。
仕事としてやるよりも遊びでやる方がいいものができるという(笑)。
でもある意味、的を射てるとも思いました。

「遊びでやってんだ!」

ふざけて遊びでやっていたりする人に対して、
「こっちは仕事でやってんだ!」
というのが普通ですよね。

これは逆。
仕事としてやっていて、
なんだか悪い意味でのいろんな制約があって、
とても楽しんでいるようには思えなくて、
創造性に欠けていて、
なんだかちょっと義務的で、
結果できあがるものは妥協の産物で。
でも「利益」という成果をあげないといけない。

そんな「仕事」をしている人に対する言葉です。

ふだんの皆さんの経営、
こんなことになっていませんでしょうか?

ここでいう「遊び」というのは、「ふざけていて中途半端である」
という意味ではありません。
自分の本当にやりたいことや実現したい状態に向けて、
それが本当にやりたいからこそ、全身全霊をかけて楽しむ、
ということです。

これは確かに、志が違いますよね。

心から楽しんでいるからこそアイデアがでる。
そして実現したくてしょうがないから、
どんどんトライしてみたくなる。
で、失敗して
「あれ?これおかしいや!」
となったらまた違ったアイデアでトライしてみる。

「やらなきゃいけない」と思ってやっていのとでは、
熱量とスピード感が全然違いますよね。

それが「遊び」の力なんだろうと思います。
もちろんビジネスですから
それを成果につなげることは考えないといけませんが、
結果としていい商品・いい作品・いいサービスが生まれますので、
独自性あるものができあがるでしょうし、
なにより、付加価値の高いものが作り上げられますから、
その先には必ず成果が転がっているのではないかと思います。

経営者にはこんな「遊び心」も
必要なんだろうなと思うのです。

これを楽しむ者に如かず

論語に書かれている私の好きな言葉で、
「これを知る者、これを好む者に如かず、
 これを好む者、これを楽しむ者に如かず」
というものがあります。

これを知っているだけの人は、
これを好きな人には勝てない。
そしてこれが好きな人は、
これを楽しむ人には勝てない
という意味ですね。
結構そのままですが(笑)。

楽しんでいるからこそ、そこに熱量を注ぎ込むこともできますし、
疲れることもないでしょうし(それでも休みは必要ですが)、
創造力・妄想力たくましくいられますし、
何よりこれをとても自然と行うことができます。

だから経営者は、楽しまんといかんと思うんです。
今やっている仕事や事業が楽しくないということであれば、
どうやったら楽しくなるのか、ということを
考えなければならんと思うんです。

そんな意味で、
「志が違うんだ。こっちは遊びでやってんだ!」の精神は
わりと真理ということですね。

こんな楽しいことやらずに死ねるか!

楽しいこと、と言えば思い出すのがこの言葉。
このブログでも何度か取り上げているマンガ、
「映像研には手を出すな」で
主人公の浅草氏が言い放つ言葉です。

「こんな楽しいこと、やらずに死ねるか」

どれだけ実現したいと思っていても、
それは楽しいだけじゃなくて
その過程には一定の苦労や苦痛も伴います。

でも楽しみがそれを遥かに凌駕するから、
まったく気にならない。
苦労よりも楽しさが上回っているだけなのです。

経営の現場でも同じこと。
楽しさが上回っていれば、乗り越えられますし、
そもそも苦労だと感じないかもしれません。

今、経営をしていて楽しく感じられないのであれば、
自身の経営や事業をもっと楽しくするにはどうすればいいか、
自分で考えるだけでなく周囲からいろんな情報を集めましょう。
そんな中から
「こんなことしたい」
「あんなことしたい」
が出て来るだろうと思います。

そんな想像や妄想も、カタチにしてこそ。
単なる妄想に終わらせず、本当に楽しめるのであれば、
実行に移しましょう。

トライアンドエラーの中からしか、何も生まれて来ることはありません。
先ほどと同じシーンで浅草氏はこんなことも言っています。
「想像は抱えてるだけじゃ、邪魔でしょうがないぞ」
そう。思いついたことはやりましょう。
「やりたいなぁ」
と頭に抱え込み続けているだけであれば、それは邪魔でしかありませんから。

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