経営資産について考える、再び。

一昨日、経営資産について考えるという記事を書きました。
今日はその補足も含めて、再び経営資産について。

経営者の6つの仕事

これまでこのブログで何度がお話ししてきました、
経営者(リーダー)の6つの仕事。

このブログを毎日読んでくださってる方は、
そろそろ頭に染みついてきましたでしょうか。
さすがにそれはムリか(笑)。

経営者の6つの仕事、それは、
①存在の理由を明らかにする
②方針と方向を示す
③仕組みをつくる
④環境を整備する
⑤資産化する
⑥定義づける
です。

ここの⑤で示している「資産化する」
というのが、経営資産を作り出す、
ということです。

もちろん組織化されている会社においては、
会社の資産は全員の力で作り出すものです。

ただ、その方向を指し示し、スイッチを押すのは、
経営者でなくてはなりません。

一昨日のブログでお話しした通り、
経営資産には7項目あります。
そしてそれぞれの項目でどんな種類の資産を作り上げていくのか。
それがその会社の成長であり、それが将来の会社の力を生み出します。
ですからどのような資産をどのように作り上げていくか、ということは、
経営者自身がそのあり方を示していく必要があるのです。

経営資産は経営資源

資源と資産の違いについては前回お話しした通りです。
しかし会社にとっての経営資産は、
ただ資産として保有しておくのではなく、
その経営資産を強化することで、それ自体が
次の資産を生み出すための経営資源となるべきものである必要があります。

会社としての力は、
現在所有している経済的な価値の高さでも表現されますが、
それと同じくらい、またはそれ以上に、
その会社の持っている能力を活用して、次なる資産を作り上げていく力で表現されます。
わかりやすくいうと、「将来性」ですね。

その意味で、作り上げる経営資産は、次なる経営資源なのです。
会社はとどまることなく成長するために、
経営資源を経営資産に変換し続ける義務があります。
そして会社にとって経営資源は経営資産であり、経営資産は経営資源です。
経営資源になりえない資産は会社には必要ありません。

昔に購入したけどかったけど使われていないだけでなく、
今となっては価値のない土地を持っているような会社、ありますよね。
そんな会社は、その土地を購入するときに、
どんな気持ちで取得したのか。

多くの場合それは、会社の将来を形作るものではなく、
今の経営者の贅沢のために取得されたものがほとんどじゃないでしょうか。

今、作り上げようとしている資産は、
その会社にとって将来の経営資源となりえるものなのか。
その視点で経営資産について考えてみると、
どんな経営資産をどのような形で構築していくのが、その会社にとってふさわしいのか、
そういったことを意識しながら計画し、
実際に作り上げていくことが大切であるということが理解いただけると思います。

部分でなく全体で考える。

経営資産の種類は、
ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ・組織風土・時間
の7種類。

現在持っているこれらの資産を経営資源として、
一定の計画のもと次なる経営資産を作り出していくのですが、
どのような経営資産を作り上げていくのか、というそのベクトルは、
「顧客の創造」の方向に向いている必要があります。

この事業を通して、どのようにして顧客を創造するのか。
そのために、自社の保有する経営資源を活用し、
どんな強みを強化し、どんな弱みを克服するのか。
その先に、どのような経営資産が生み出されるのか。

目的は「顧客の創造」であり、
経営資産を生み出すにあたって、
自社の考える顧客の創造のあり方からブレてはいけません。

ですから「資産化」は、
どのような事業を行っているのか、将来行うのか、という
ビジネスシナリオと綿密につながっていますし、
どんな顧客に、どんな商品を、どのように提供するのか、
というマーケティングの世界とも深くつながっています。
そのつながりが薄いほど、その経営資産は資源としての力が弱まります。

事業領域・マーケティング・経営資産・・
これらを別個に考えるのではなく、
相互につながっているものとして、部分ではなく全体で考える。
このような視点で、経営資産について考えるようにしましょう。

部分最適よりも全体最適。
部分で動かすのではなく、全体で動かす。
これが、経営資産だけでなく、
経営に関わるあらゆる物事を考えるにあたって
その根底に流れる、はずしてはいけないポイントなのです。

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