全体を把握し、全体で動かす。

経営は、その部分だけに注目して手をつけるのではなく、全体最適、つまり
「全体を把握し、全体で動かす」ということがとても大切です。

経営は、体と同じ。

生き物の体って、すごいですよね。
億年単位の時間をかけたとはいえ、
よくぞこんな形に進化したものです。

健康診断の結果を見るたびに思います。
健康であるための数値の幅がありますが、
その幅って結構微妙なものなんですよね。
でも体はちゃんと体全体をコントロールしながら、
体全体の状態を、自然と良好に保ってくれます。

体の中にある、様々な臓器、
そしてそれ以外の器官やパーツが互いに呼応しあって、
絶妙なバランスを維持してくれているのです。

このうち何か一つ、その働きが過剰になると、
その一つの機能だけ捉えるとハイパフォーマンスなのかもしれませんが、
体全体としては大きくバランスを崩してしまって、
不具合を起こしてしまいます。

白血球というのは、皆さんご存じの通り、免疫を司る大切なものです。
しかしこの数が増えると、それはそれで病気になります。
外部からの侵入者を退治してくれるものが増えてるのに、
なんで病気になるんだろうとも思いますよね。素人的には。

経営も同じで、一部分だけ捉えてそこが強化されたとしても、
その一部分だけが強化されたことで、それが他の部分に悪影響や、
歪みを生み出すことがあります。

そんな意味で経営は、体と同じ。
部分最適ではなく、全体最適。
健全な経営を維持するためには、
全体を全体として動かしていくことが、
とても大切なことです。

例えば、新商品開発。

一つの例として、新商品の開発を行う際、
良い商品を作ることだけに集中してしまう経営者が
わりといらっしゃいます。

もちろん、良い商品・イノベーティブな商品を生み出すことは
大事なことです。
むしろある程度の質と革新性と独自性というものは
商品開発においては必須です。

しかし、商品が良ければそれで売れるかというと、
決してそんなことはありません。

その商品をどうやって売るのかというマーケの視点と
具体的にその広報・販促のために何をするのか、
ということも必要ですし、
開発・マーケ・販売に関わる人がそこには必要で、
その人たちを有機的につなぎ合わせる組織が必要です。

もちろん財務的な計画と、一定の資金調達、
その回収後の運用・資金繰りなどといったことを
コントロールする必要もあるでしょう。

これら全体を意識してどの部分をどのように構築していくのか、
考えておかなければならないのです。

これらは別個に存在するモノではなく、
互いに関係し合ってつながりをもって、
影響し合うものなのです。

ですから考えるべきは商品のことだけではありません。
全体を意識して把握し、全体を動かす。
この思想が必要なのです。

なぜ売れないのか、その原因は?

それでは実際に商品を提供・販売していくなかで、
その商品が売れなかったときに、
その原因がなんなのか、ということを考えてみましょう。

人間、商品が売れないときには、とかく、
その商品自体に問題を見いだしたくなります。
商品さえ良ければ売れるはず、という部分最適思考ですね。

しかし先ほどお話しした通り、そんなことはありません。
商品が売れない、という問題の対処に当たるには、
会社の経営全体を眺めてみて、その中で根本的原因がなんなのか
ということを突き止める必要があります。

本当に商品力の問題なのかもしれません。
販売力の問題なのかもしれません。
はたまた、発信力の不足が原因かもしれません。

しかし、深く深く「なぜそんな問題が現れるのか」
ということを突き止めていくと、
「そもそもその商品のコンセプトにブレがあった」
「そのコンセプトのブレは、会議が機能していないことが原因だった」
ということに到達するかもしれません。

このように「商品が売れない」という一つの問題のはずが
会議の機能不全→コンセプトのブレ→ターゲットがあいまい→商品の訴求力が弱い
→・・・
と経営全体のあちこちにその原因と、
その原因に端を発する現象が生じていることが
普通にあります。

経営は全体を把握し、全体を動かす。
どんなときにも、経営全体を意識して、意思決定を行う習慣を身につけましょう。
そして経営全体を意識するには、経営全体とはなんたるかを
知っておく必要があります。

これが、4/13のブログ、「経営の全体を知る」につながるのです。
未読の方は、ぜひ。

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