自分が面白いと思うものを大切にする。

小零細企業の経営者にとって、
経営者自身が面白いと思うものを大切にするということが、
いかに大事なことかということを、最近改めて感じています。
経営者が枯れてしまってはいけません

小零細企業は独自性のみが生きる道

このブログで、ほんと何度も触れてますが、
小零細企業は、自社の商品やコンセプトや
存在そのものに独自性があってなんぼです。

一般的には「差別化」と呼ばれているものですが、
差別という言葉が好きではないので
敢えて「独自性」という言葉を使用しています。

それに「差別化」というと、
なんだか他の会社と比べてしまっているようなニュアンスが感じられるので、
そんな意味でもこの言葉が好きではありません。

事業領域を考えたり、戦略を考えるうえで、
同業他社のことを知らないといけませんから、
そのために他社分析はするとしても、
日常的に他社と比較したり、他社のことが気になったり、というのは
不幸の始まりです。

自社は自社、他社は他社。
ひとが何をしてようが、それが自社の方針と異なったり、
自社と厳密な部分で事業領域が重ならなければ、
気にしなくても良いのです。

そして自社の独自性を徹底的に磨き上げて
キレッキレにして尖がらせて、
顧客の共感を生み出してそこに付加価値を求めて、
しっかりと利益を出していく。

低付加価値のボリューム勝負では勝ち目がありません。
それに、それって経営してて面白いですか、
ということでもあります。

ワクワクから独自性と付加価値が生まれる

独自性を生み出すには、
工夫が必要です。

経営者もずっと仕事をしているのは良くないですが、
常に頭の中は仕事のことを考えているはず。

そんな意味で経営者に明確な仕事とプライベートの線引きはなく、
そこが極めてあいまいになっていることだろうと思います。

このようにまさに四六時中、
それこそ夢の中でも会社のことを考えているわけですから、
そこに楽しさや面白さ、ワクワク感がなかったら、
続けられないですよね。

また、自分が面白いと感じていて、
そのことを考えていることにワクワクしているからこそ、
そこにアイデアが生まれ、
それによって独自性と付加価値が生まれて来るのです。

そして自分が「面白い」と思うものは、
きっと他にもそれを面白いと
思ってくれる人がいます。
その場合、理想のターゲットは、自分自身。
いかに妥協なく、自分の世界観を突っ切ることができるか、が大事。

それが研ぎ澄まされた状態になっていれば、
きっと共感する人は生まれます。

自分に飽きない

自分にとって面白いと思う状態であり続けるには、
ある程度、変化が必要となります。
同じことを何度も何度も繰り返していると、
だんだん自分のやっていることに飽きが来てしまうのです。

私もセミナーとかで同じような内容を別の場所で
何度も話してきていることもありますが、
そういうものは、自分の中ではすでに全然面白くなくて、
飽きがきてしまっているものもあります。

基本的に事業内容・商品内容というのは、
そんなに頻繁に変わるものでもないですし、
マイナーチェンジは必要ですが、
あまりころころ変わり過ぎるのは、いいことではありません。

同じものが安定して提供されることで、信用を生み出しますし、
同じことを継続してこそスキルもあがれば効率もあがります。

ですから自分が飽きているとしても、
それが顧客のニーズを満たしているものであるならば、
大きくそれを変化させることはリスクでしかありません。
自己満足を求めて大きく商品内容を変更してしまうことは、
リピーターから「求めてるのはこれじゃない感」が生まれてしまうことに繋がるからです。

なんせ自分は何度も繰り返しすぎて飽きてしまっているので、
こんなに面白くないもの、顧客も喜ばないよ、と勝手に判断してしまいがちです。

しかし商品・サービスを提供している側と、それを受け止めている側では、
その商品・サービスに触れている期間・回数には大きな差があります。
自分が面白いと思うことは大切ですが、
事業は顧客があってこそ。
顧客を置いてけぼりにしてしまわないよう、
自己満足に陥らないように
気を付けましょう。

同じ商品・サービスの提供に
必要以上に飽きてしまってしょうがない場合には、
飽きない工夫をすることも必要です。
基本は変えずにマイナーチェンジすることで、
周辺で楽しむことはいくらでもできるかと思います。

自分の面白さを追求することは絶対に大切なことですが、
顧客が飽きてるのか、自分だけが飽きてるのか、
そこのところは適切かつ冷静に判断したうえで、
自分にとって面白いと思うものを大切にしていただけたらと思うのです。

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