私は税理士ですが、税理士らしく、よりも
自分らしくあることを大切にしています。
今日は、自分らしくあることと、その目的について。
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自分らしいとはどういうことか。
まだまだ突き詰め方は甘いかもしれませんが、
自分らしいとは、自分そのものが正しく表現されている状態であると考えています。
自分そのものなわけですから、
そこに表現されるものに、自分独自のものが宿っています。
自分の中からにじみ出たり、垂れ流れたりするものですから、
そこに自分の好きなものや、得意なことがあふれています。
ただ一つだけ注意しないといけないことは、
自分らしくある、ということは、
我儘であることではありません。
自分の特性でもって、人の役に立ったり、
人に喜んでもらったりすることこそが
自分らしさであると思っています。
好きなことや得意なことで、人に喜んでもらえたら
それが一番ですよね。
なぜ税理士らしさを考えないのか
私は税理士ですし、税理士事務所をやっていますし、
そのやっている仕事内容も税理士事務所としてのことを
日常的にやっています。
その中には自分の好きなことも嫌いなことも同居していますが。
いずれにしても、
自分自身は日常的に税理士ですし、
周囲も私が税理士であることに期待して接してきますから、
税理士であることを忘れることはひとときもありません。
ですから税理士らしくあろう、としなくても、
ある程度は税理士っぽいのです。
逆に税理士であることを意識付けしてしまうと、
税理士という狭い業界の中だけで物事を考えてしまいます。
税理士業が私にとっての仕事の全てではありませんし、
そこから離れられないと、
非常に事業の幅として限界のあるものとなります。
もちろん税理士業だけでも
決してその全てを極めることができないほど広大なものですが、
やっぱりその範囲から外に飛び出せないのは
不自由だなと思うのです。
だから敢えて、税理士らしくない方向へ足を踏み出すようにしています。
そこに自由がうまれ、
新しいものがうまれるんじゃないかと思っています。
「谷口は、税理士らしくないわ-」というのは、
最高の褒め言葉です。
逆に自分らしくあることは、
なかなか自然とはそうならないように思います。
もちろん個人差はあるでしょうが。
ただ、基本的には周囲と同じである方が圧力がかかりませんから、
放っておくと人は(特に日本人は)同調圧力に流されて周囲に溶け込み、
個性を埋没させてしまう傾向があるように思います。
だからこそ「自分」というものを際立たせて社会に認められるためには、
そうあろうとする意志が必要であるように思います。
税理士らしくあることに意識する必要はいりませんが、
自分らしくあるためには強い意識を持っておく必要があります。
自分らしいことが、独自性につながる。
先も述べましたが、
自分らしいこと、ということは、
自分にとって好きなことであったり、
得意なことだったりします。
ビジネス的に表現すると、それは「強み」である可能性がある、
ということです。
これを自身の事業としていくことで、相手に喜んでもらえて
ビジネスになるのがベストですよね。
税理士だから、これをやってはいけないということはありません。
もちろん公序良俗に反することは論外ですが。
「税理士法人」の中でやってはいけないことは
税理士法の中で定まっていますが、
別の株式会社や合同会社を保有してそちらでやればいいことです。
自分にとって得意なことや強みであることが、
自社の本来業務と掛け合わされることで、
そこに事業としての「独自性」が生まれます。
基本イノベーションというのは、今存在するもの同士の掛け合わせですので、
自分らしさを際立たせることで、
「自分」×「税理士」が独自性につながるのです。
そして、「付加価値」は独自性の中から生まれます。
人と同じであればそこに差はありませんから、
そこに付加価値は少なく、
価格競争に飲み込まれることとなります。
ただもちろん独自性を備えたものであっても、
その価値が誰にも伝わらなければ、
それは「無価値」同然です。
人に理解されない「自分らしさ」は見向きもされませんから、
自分でどれだけ
「自分らしい」
「価値がある」といっても、
客観的にはそこには何もないのです。
だから「自分らしさ」というものは、独りよがりなものでなく、
それを通して社会に価値を与えられるものこそが本当の「自分らしさ」であり、
それが本当の独自性と付加価値を生み出していくのだろうと思います。
会社に置き換えたときには自分らしさは、
「自社らしさ」ということになります。
そもそも「自社らしい」とはなんなのか。
それを徹底的に突き詰めて、正しくわかりやすく発信していきましょう。
それが「独自性」と「付加価値」につながり、
結果として適切な顧客の創造へとつながっていくのだろうと思うのです。