税理士らしくならないために、やっていること。

私は、出来る限り、税理士らしくならないようにしています。
今日は、私がなぜそうなろうとしているかということと、
そのためにしていることについて。

独自性を生み出すために。

税理士、というと一般的には、
税金を計算してくれる人、
税金に関するアドバイスをくれる人、
というのが、
およそのイメージだと思います。

性格的にはお堅いイメージをもたれていると思いますし、
見た目もラフな雰囲気より、
ちゃんとした格好をしているイメージが強いだろうと思います。

その中で、私が税理士らしくならないようにしている一つ目の理由は、
とりもなおさず「独自性」です。

今となってはずいぶんと、
そんな考え方の税理士が増えてきたように思いますが、
やはりまだまだ業界的には、
仕事内容も税理士然とした人が多いのが現実です。

特に田舎に行けば行くほど。

しかし税理士も他の業界と同じように、
顧客から選ばれる必要がありますし、
付加価値を高めていくことは求められます。

そこで、「ただの税理士」であるのではなく、
「〇〇のできる税理士」
「〇〇もできる税理士」
であろうとしているのです。

最終的には、
「谷口さんって、税理士やったんや」
と言われるようになるのが目標です(笑)。

自分でもすでに、税理士であるよりも、
小零細企業のコンサルタントであると思っていますし、
実際そちらにシフトしていっています。

ですからこのブログでも、
税金のことに触れるよりも、
圧倒的に経営の事について語っているのです。

経営を体験する。

税理士業だって経営なわけですが、
やはり資格商売ですし、
その資格による無償独占という世界で生きています。

ですからやはり、
通常の事業に比べて特殊であるということは否めません。

しかし自分自身、
クライアントに対して経営を語り、導く、
小零細企業コンサルタントである以上、
自分自身が「経営」というものを
ちゃんと体験しておく必要があると思うのです。

これが、税理士らしくならないようにしている理由の2つ目です。

世の中にはたくさんの経営コンサルタントと名乗る人がいてますが、
知識だけを吸収して、その実践がなければ、
その人から発せられる言葉には重みも説得力もありません。

やはり自分自身が「経営」を行い、
自ら吸収した理論をそこで実践し、
そこにどんな乖離が生じるのか、そしてそれはなぜ生じるのかを経験すること。
実際に経営をすることで発生する問題はどのようなものか、
そして、それをどのようにクリアするのか体験すること。

こういった一つ一つの課題・問題に直面して
それらを解決していく中で、
コンサルタントとしての厚みが生まれて来るのだと思うのです。

ですから敢えて、自分の事務所を使って「経営」をしようとしていますし、
税理士業とは直接関係のない事業を、
いつか運営するようにしようとずっと思ってきました。
それが最近着手した「地域活性事業」です。

間人を次の世代へ

うちの事務所は、奈良とは別に、
京都府京丹後市丹後町間人(たいざ)に
もうひとつの拠点をもっています。

海なし県に生まれ育った私は
海へのあこがれがあって、この地に別拠点を有したわけですが、
そうやって間人に通っているうちに、
その海の美しさと、
食べ物のおいしさと、
現地で出来た人間関係(友人関係)に惹かれていきました。

と同時に、外部の人間だからこそ、
その地域の抱える問題というものがとてもよく見えました。

そこで、
「よし、この地をほんの少しでも活性化させる事業を起こそう」
と思い立ちました。

税理士・コンサル業とは全く縁もゆかりもない事業のようですが、
既存事業を通して得られた不動産・税金・財務・資金運用の知識が
盛大に活かせる事業であると思っています。

「間人を次の世代へ。間人と奈良のかけはしに」

こんなコンセプトのもと、
「うまやど商会」という事業部を立ち上げ、
事業として動き始めています。

社会が求めるものであり、
自分のやりたいことであり、
自身の能力を活かすことのできる事業。

いつもこのブログでとりあげている、
ビジネスシナリオの3要素を満たした事業です。

この事業に関する詳細はまたの機会に譲るとしまして、
このような事業を展開する税理士だからこそ、
そこに独自性が生まれ、
そこから積むことのできる経験が
コンサルとしての信用にもつながっていくのだろうと思います。

そして、自分自身がやっていて楽しくて仕方がないと思えるこの事業をはじめたことで、
私の人生はずいぶん豊かになっただろうと思いますし、
この事業が一つの柱となってくれれば、
うちの会社の事業の安定にもつながります。

それぞれ皆さんの事業が独自性を有するために、
どのような取り組みをされるかは、それこそ人それぞれです。

しかしその中でやはり大切にしたいのは、
「自分はそれを心の底からやりたいと思っているのか」
ということです。

それがあってこそ、独自性は深みのあるものとなりますし、
それによってその独自性は、本当に唯一無二のものとなりえますし、
また経営者自身の人生を豊かにしてくれるのだろうと思うのです。

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