線虫がん検診をやってみました。

線虫がん検診(N-NOSE)を先月やってみました。
そしてその結果が昨日届きました。

検査結果の裏表紙、一部抜粋。


線虫がん検診(N-NOSE)とはその名の通り、
線虫を使ってがんの検診を行うものです。
特定のがん細胞に反応する変わった線虫がいるらしく、
シャーレに尿を一滴たらすと、
がん患者の尿であると、この線虫はよってきて、
がん患者でなければその尿から逃げていくという性質を利用して
その尿の主が、がんに罹患しているかを検査するものです。

面白いですよね。
がんを察知して寄ってくるのはまだわかるのですが、
がんでない場合には逃げていくというのが面白い(笑)。

識別できるがんは、
胃がん・大腸がん・肺がん・乳がんなどメジャーどころをほぼ網羅して、
15種類をカバーしているとのこと。
これだけの検査を1万円あまりで受けられるということですから、
これは極めて画期的なものかと思います。
もちろん100%正しいわけではありません。
しかし、86%以上の精度でわかるそうです。
これでステージ1やステージ2レベルの早期の状態から察知出来るとのことで、
これはすごいことです。
しかも採尿だけで。

ご存じかもしれませんが、腫瘍マーカーは
これらのステージだとほぼ反応しないそうです。
ですので腫瘍マーカーはがんのスクリーニング検査としては意味がなく、
すでにがんに罹患している人の抗がん剤などの治療が効いているのかを
確認するためのものとのこと。
健康診断に腫瘍マーカーはあまり意味がないということですね。

ちなみにこのN-NOSEの開発会社である「HIROTSUバイオサイエンス」は
2021年8月に時価評価額が1,000億円を超え、
ユニコーン企業の仲間入りです。
厳密には「10億ドル以上」らしいので少し届いていないかもですが。

どのようにして受診するのか

もちろんこのN-NOSEは、
通常の健康診断では受けられません。
取り扱い医療機関はまだまだ少なく、
もし近くにあればラッキーです。
私の場合は、比較的近隣の病院が奈良県唯一、この取り扱いをしていたので、
そこに予約をして行ってきました。

当日は7時から絶食。真水意外は摂取してはいけません。
ジュースはもちろんのこと、お茶もNG。
そして予約当日に病院へ。
受付を済ませて中に連れていかれて、一通りの説明を受けます。
検尿と同じようにトイレで尿を取って、提出して、はい終了。
なんだこれは、というくらい一瞬です。
もちろん痛みなどあろうはずもありませんw。
私は予約時間の1時間ほど前にどうしても尿意ががまんできずトイレにいってしまい、
現場で出なくて苦労してしまいましたが(笑)
同行の妻から「なんでわかっててトイレにいくのよ」と言われましたが、
我慢できないものはしょうがない。

その後1ヶ月ほどで自宅に結果が届きます。
医療機関は取り扱いをしているだけなので、
その結果について診断することはできません。
ただその診断を受けて、がんの可能性が高い、ということであれば、
通常の、より精密ながん検査を受けていただくことは可能、とのこと。

近隣に取り扱い医療機関があれば、そこに予約すれば良いのですが、
ない場合は公式ウェブサイトから申し込んでキットを送ってもらい、
自宅に取りに来てもらうか、
各地に点在する「N-NOSEステーション」に自身で持ち込むかどちらか、
ということになります。

私のN-NOSE結果

このような形のものが自宅に届きます。

右側のグラフががんリスクの表示で、
そのどの辺りに自分の結果が該当するのか「★」で表示されます。
15種類のがんに対応していますが、
そのがんの種類ごとに判定されるものではありません。

少なくとも私は現状では、その15種のがんについてのリスクは
「極めて低い」ということでした。
100%の精度ではありませんから、これだけで絶対安心というわけではありませんが、
極端な話し、MRIでもCTでも内視鏡でも
初期段階を見つけられないこともあるわけですから、
やはりこれだけでもずいぶん気持ちが違います。

現状、86%の精度ということは、
何度も受けることで精度はより高まっていきます。
毎年の健康診断(最近怠っていますが)に加えて、
このN-NOSEも毎年受けようと思っています。

小零細企業は、ほぼその経営者で維持されていると行っても過言ではありません。
あるとき「余命半年です」と言われたときには、
目も当てられないこととなってしまします。
家族はもちろんのこと、半年後に社員さんが路頭に迷い、
取引先・仕入先にも大迷惑となります。
だからこそ、経営者は健康を大切にしましょう。
そしてそのためのリスクヘッジに、
可能な範囲でできる限り取り組んでおく姿勢が大切かと思います。
年に一回、1万円あまりですから、ぜひオススメです。
私はこの会社の回し者でもなんでもないですので、ご安心をw
公式ウェブサイトはこちら→ https://hbio.jp/

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