ストレスから逃げる!

経営者の方は、
それぞれとんでもないストレスを抱えて、
日々生活しています。
それによって心を病んでしまうことになるような人、
またはその一歩手前(適応障害など)の状態になる人も、
意外とたくさんいます。

今日は、そんなストレスを抱えて生きている人たちに、
そうなる前の私なりのアドバイス。
なお、これは私の経験からきた私なりの見解に過ぎず、
私は精神科医でもなんでもありませんから、
この内容に責任をもつことはできませんので、
ご了承ください。

積もり積もったストレスは、流し去る!

心が弱いからなるのではない。

冒頭で、「経営者の方は~」と書きましたが、
当然経営者以外の人でも
そういった状態に陥ってしまっている人は
たくさんおられます。

私自身が経験があるものですから、
経営者かそうでないかに関わらず、
仕事外で数人の方の相談にも乗ってきました。

私がお話しを聞いた方は、
そのような精神状態になる以前は、
心を病んでしまうようなことになるとは
とても思えないという方ばかり。

ですから、どんな人でも、
心を病むことはあるということです。

ただどちらかというと、
マジメで、
融通が利きにくくて、
何か問題があったときに、
それをまず自分の責任として抱え込んでしまう。
そんなタイプが多いように思います。

そしてそんな人に限って、
心を病みつつある状態になっても、
仕事を減らしたり休んだりすることに対して
「これは『逃げ』だ」
と考えて、
真正面から受け止め続けてしまいます。

その結果として、本当に心が病んでしまうのです。

そしてそうなった自分を見て、
「なんて自分は心が弱いんだ」
とさらに病んでしまうような思考パターンに陥ります。

私が思うに、そんなみなさんは、
心が弱いわけではありません。
心の強い弱い、ではなく、
思考パターンの問題です。
マジメなのです。
人にやさしいのです。
自分に厳しいのです。

人間関係から来ることが多い。

そんなわけで、
別に心が弱いわけではありませんから、
多くの方は仕事が忙しいという理由だけで
心が病むことはあまりないように思います。

結局は、やはり、人間関係。

仕事場の周囲の人からパワハラを受けているなど、
どれだけ仕事を頑張ってもそれが評価されることなく
非難にしか繋がらない状態が続くと、
心に変調をきたしてしまいます。

これが生真面目でなく、
他人に責任転嫁できるようなタイプの人であれば、
そうやって非難され続けたときに、
「オレはちゃんと一生懸命やってるのに、それを評価できないなんて、
 なんて仕事のできない上司だ」
などと他者に責任転嫁(事実の場合もありますが)して受け流してしまうので、
過度なストレスを背負うことはないようです。

生真面目な人は、
上司などから不条理な非難をされたときにも
その非難を受けて
「これは私の実力不足だからだ」
とさらに自分に責任を覆いかぶせてしまいます。

人間どれだけ頑張っても、時間は有限ですから
できることには限りがありますし、
そもそも何をやっても非難されるのであれば、
「もうできるだけのことはやったから、これ以上は私の問題じゃない!」
と割り切るくらいがちょうどいいのでしょう。

本当に大変なことになる前に、逃げろ!

精神的に追い詰められたら、
本当に考えられないようなことが起こります。

聴いている話しが頭に入ってこない。
聞いたはずの話しが、そのシーンごとスッポリと抜け落ちていて
全く思い出せない。
過度にストレスのかかる環境に置かれると、
思考が完全にストップしてしまう。

そんな状態に陥ってしまうと、
そこからは、いくらもがいても、
なかなか浮上することは難しくなります。


上記のようなことが起こると、外部の人から見たらそれは
「仕事のできない人」
「理解力のない人」
という扱いになってしまいますから、
余計に悪化の一途をたどります。

そしてそのような精神状態になった原因が、そこにあり続ける限り、
当然回復することはありません。

その後一人の時に理由もなく涙が流れるとか、
仕事をしようと思っても全く体が動かない、
とかいうことになると、
それは限りなく赤信号に近い状態。

そのような状態になってしまったら、
堂々と、逃げましょう。

「逃げる」という表現をつかいましたが、
これは「避難」に近い意味です。
今のその状態は、
もうすでに十分に戦った結果です。
その時点で「避難」することは、
決して無責任な逃げではありません。

何が原因でそのような精神状態になったのか
ということがはっきりしている場合には、
とにかくその原因の根源から
徹底的に距離を置き、
それ以外の、自分に悪いストレスを与えるものも、
徹底的に回避しましょう。

あらゆるストレスから逃げまくって、
解放されるのです。

そうして、ストレスフリーな状態を一定期間続ければ、
自然と心の状態は元に戻ってくるだろうと思います。

一度だけの人生、
そんな自分の心をおかしくしてしまうような環境に
身を置き続ける必要なんて、全くありません。

一番大切なのは、
自分自身とその家族であるはず。

自分を守り、家族を守るため、
逃げればいいのです。

サラリーマンであるという環境に長く身をおく人の中には、
サラリーマンでなくなることに
大きな抵抗をもっていらっしゃる方もおられます。
しかし、会社や大きな組織で務めるばかりが仕事ではありません。
むしろ自分がやりたい、
自分がもっと生き生きできる仕事が他にあるはずなのです。

会社や経営に囚われて、
自分と家族を不幸にしてしまうくらいなら、
別の選択肢もあるよ、
ということも、
ぜひ視野にいれていただけたらと思います。

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