睡眠不足と運動不足。

睡眠不足と運動不足は、経営者が陥りやすい、経営者の敵です。

ポルコ・ロッソの名言。

みんな知ってる、ジブリ作品「紅の豚」。
ジブリ作品の中でも
私の好きな作品Top3に入っています。

その、紅の豚の中で、主人公ポルコ・ロッソが
フィオ(若い女性設計士)に向けて発する
有名すぎる言葉があります。

「徹夜はするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ。美容にもよくねぇ」

私は男性ですから、美容の話しはまぁいいとして、
睡眠不足は、間違いなくいい仕事の敵です。

若いころ(20代)はまだ無理がききました。
しかし、労働時間が長いだけ成果があがるのは
20代後半に差し掛かるまでじゃないかと思います。

特に事務仕事やクリエイティブな仕事
(要は体より頭を働かせる必要のある仕事)は、
睡眠不足と共に、確実に効率がさがります。

小零細企業の経営者は、
経営だけでなく、現場仕事も多いですが、
やっぱり本来の仕事は経営です。

経営の部分に自らのリソースを割いて、
独自性を磨き上げて会社の未来をつくっていく。
これが経営者の本来の仕事です。

しかしこういったクリエイティブな仕事は、
寝不足で頭が疲れてしまうと、
まったく捗らなくなってしまいます。

いつもであれば降りてくるようなアイデアも、
全く降りてきません。

ですから経営者にとって、寝不足は完全に
「いい仕事の敵」です。

経営者がいい仕事をできないということは、
いい経営ができないということです。

ですから、睡眠不足になることは
なんとしても避ける必要があります。

運動不足も、いい仕事の敵。

先ほどお話ししたとおり、
経営者の仕事は会社の未来を作ることです。

ですからその仕事に終わりなどありません。
その気になれば、
365日朝から晩まで寝ている時間以外、
全て経営のために身を捧げることも可能です。

基本的に全くオススメはしませんが。

しかし、空いた時間があれば経営のことを考えたり、
経営のための仕事をしてしまったりするのは、
ある意味経営者の職業病です。

ですから、運動不足になりがちです。

かく言う私もそうです。

朝に筋トレをやっていることで、
ギリギリなんとか維持されてますが、

ちょっと余裕がなくなったりして、
しばらくでもその時間が取れなくなってしまうと、
徐々に体調が乱れてきます。

そして運動不足は人間の精神的な部分にも悪影響を及ぼします。
「なんか憂鬱だなぁ」とか
「なんか気が滅入るなぁ」
というときは、もちろんその明確な原因となるものがあるのでしょうが、
運動不足が大きな影を落としていることもあるように思います。

いままでの経験上、
少なくとも私自身はそういう傾向があります。

鬱病の改善には運動が最も効果的、
という研究結果があるくらいですから、
鬱病の人じゃなくても、
運動不足だと普段よりマイナス思考に陥ったとしても、
なんら不思議ではありません。

経営者思考は前向きだからこそ良い方向に働きます。
会社の未来をわくわくしながら考えてこそ、
経営者としての良い仕事ができるのだろうと思うのです。

だからこそ運動不足は、いかん。

「運動不足はいい仕事の敵だ。健康にもよくねぇ」
です。

睡眠も運動も、時間が必要。

なぜ経営者が睡眠不足・運動不足に陥りやすいかというのは、
とてもわかりやすい話しで、
ただ単にそのための時間がないからです。

または時間をそこに充てる優先順位が低いからです。

優先順位の問題は自分の意識の問題で変えられるからまだしも、
そもそも時間がない、というのは問題です。

経営者+αくらいの小さい会社は、
仕事が忙しくなったら経営者がその分働くことで解決してしまいますから、
始末が悪い。

それで儲かってるんなら、
それを他の社員さんに仕事を振るなり、
その仕事をなくして少し利益を減らすなり、
なんとでもなるでしょう。

しかし儲からない仕事ばかりで利益を出そうとして、
それを経営者が長時間働くことでクリアしようとしているのは
いただけません。

そもそも儲からない仕事は、そのままでは、
永遠に収益性の高いものへと変わっていかないのです。
経営者が良い仕事をするために、
睡眠・運動のための時間を作ることができないのは、
経営者が朝早くから夜遅くまで働かないとまともな利益がでない、
という仕組みになってしまっているところに問題があります。

ぜひ最初の段階でそれを力業(ちからわざ)ではなく、
工夫でもって回避するよう仕組みを整えていきましょう。

一度非効率な形で、時間を仕事で埋め尽してしまうと、
そこから脱却するのはとてもパワーのいることですし、
相当に困難なことになります。

仕事が少なく暇な時から、
「より短い時間で効果的に仕事をして収益をあげるにはどうすればいいか」、
ということを常に意識して考えるようにしましょう。

それが経営者人生が豊かになるかどうかの
最初の分かれ道のように思うのです。

もう今更引き返せないという人、
その延長線上に幸せは落ちてない可能性がありますから、
何としてもその惰性の毎日から何とか抜け出してください。

そして、これから仕事を作っていく人は、
ぜひこの言葉を心にきざんでおいていただけたらなぁと思います。

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