人前で緊張しないために。

経営者ともなれば、いろんな場面で、
人前で話しをする機会というものがどうしても多くなります。
でもやはりそれが苦手な人もいてますよね。
今日はそのためにできることを。

私も基本は、あがり症

信じてくれない人が多いですが、
私は基本的に、人前で話すときに、めちゃ緊張します。
というか、してました。
そして今でも、場面によっては多少緊張します。

それこそ中学生・高校生くらいのときは、
普通に頭が真っ白になってました。

というか、今となっては、
人前でしゃべるのも仕事の一環です。

では今は緊張しないのか、というと、
全然そんなことはないです。

今でも緊張するときは、緊張します。
それでも緊張しているように見えないよう、
工夫をしています。

もともと表情が緊張しているように見えにくいらしいですが。
そこはラッキーとしか言いようがありません。
実際には緊張していたとしても、
相手にそれが伝わらなければ、それでOKですから、
そう見えないようにするというのも、実は大切です。

準備しているか!?

「私、人前で話すのが得意ではないんです」
といって、本当にそのまま失敗する人がいます。

突然指名されて、
大人数の前で急に話さなければならないときはしょうがないとして、
事前に自分が話さないといけないことがわかっているときでも。

これは申し訳ないですが、
「準備不足」というほかない。

先日、ある経営者団体のzoom例会に誘われて
オブザーバとして参加し、
zoom越しで25秒の自己紹介スピーチをすることになっている、
というものがありました。

その25秒スピーチで、うまくしゃべれない人が、
結構いるんですよね。
たった、25秒。
事前に準備していれば、どうということはないです。

しかもzoomなんだから、最終手段としては、
webカメラの横にカンニングペーパーをぶら下げておけば良いのです。

このように、自分の「緊張度合い」に応じて、
やらなければいけない準備の量と質は変わってきます。

自分は本番、どれくらい緊張するのか、
ということくらいはわかるだろうと思います。
それがひどい緊張であると想像できるのであれば、
それだけの準備をしましょう。

「準備不足ですよね」と指摘したときに、
「いや、ちゃんと準備はしましたよ、それでも人前でうまくしゃべれないんですよ」
と言われる方、いらっしゃるんですが、

厳しい言い方をすると、それは準備とは呼びません。

「うまくしゃべれる」状態に持って行くまでの準備ができて、
はじめて準備です。

緊張しない人や、人前でそれなりに話しができる人と
同じだけの準備でいいはずがないんです。

パワーポイントに頼る

これはすこし技術的なところですが、
人前で長い時間、話しをしないといけないとき、
パワーポイントをしっかりと作りこむのは
大きなポイントです。

紙芝居形式で自分の話す必要のある言葉が
どんどんプロジェクタで映し出されるようなカタチにしておけば、
パワポ枚数はやたら増えますが、
まず間違いなくちゃんとしゃべれます。
もちろんスムーズに行うだけの練習は必須ですが。

「自分は大丈夫」と思っている場合でも、
絶対に失敗できない場合には、このスタイルがオススメです。

今時テレビでバラエティをみていましたら、
しゃべっている内容のほとんどがテロップとして画面に映りますよね。
音声消してても内容がわかるほどに。
これは聞くだけでなく文字として相手の話す内容視覚的に飛び込んできますから、
相手にも内容が伝わりやすい、いい方法です。
話す言葉を画面に映すことは、
結果としてこれと同じような効果を生みますので、
そもそも相手に伝える手段としても、ありかと思います。

「自分は緊張するんだ」
とわかっている人ほど、ちゃんと準備に時間をかけましょう。
それに尽きると思います。

共感度が高い人を見ながら話す。

人間、自分のしゃべっている内容が相手に受け入れてもらえると、
とてもしゃべりやすくなります。

私だってそうです。

ですから私はセミナーや講演でお話しをするとき、
私の話しに対してちゃんとうなずいて、
ポジティブな反応を示してくれる方を見て話すようにしています。

すると自分の中でも段々盛り上がってきて、
よりわかりやすく伝えることが出来るようになっていきます。

そしてそれによってさらに共感の度合いが強くなる、
という上向きのスパイラルに乗ることができます。

しかしこれに乗っかり過ぎると、
盛り上がり過ぎて我を忘れてしゃべってしまうようになってしまいますので、
注意が必要です。

成功体験の積み重ね

いわゆる、「慣れ」といわれるやつですね。

緊張するしないというのは、
結構大きな個人差があります。

その中で緊張するタイプの人は、
とにかく多くの場所で話をする機会をつくり、
そのための準備を完全に整えて、
「うまくいった」という体験を積み重ねることでしか、
上手にはなっていきません。

ですから、「自分は、あがり症」と認識しているけれども、
たくさんの人前で自由にしゃべれるようになりたい、
ということであれば、
まずは場数をふみましょう。

先ほどお話ししたように、
ちゃんと成功できるための準備を怠ることなく実行すれば、
だいたい、ある程度成功できます。

これを積み重ねていくことで、
「自分は人前でしゃべれる人だ」
という意識に置き換わっていきます。

これがある程度進んでくると、それは
「緊張しないで大人数の前で話しができる自分への変化の時」です。

ここから先は場数勝負です。
得意になってくれば、
人前でしゃべりたくなりますし、
結果として準備に充てる時間も短くて済むようになってきます。

でも、本質的に「自分は人前で話すのが苦手だった」
というものが根っこにいます。
だからこそ常にそういう機会を持ち続けないと
しばらく間が空いてしまうとまた元にもどってしまったりします。

意識的に人前で話をする機会をもつようにしましょう。
せっかく身につけた能力がもったいないですから。

なんとしても克服したいのであれば、
機会をたくさん作って、出来る限りの準備をしましょう。

「これで怖いものなし」と思えるまで準備ができれば、
その時点で、ほぼ成功したも同然なのですから。

経営者の方は、どうぞ目を逸らすことなく、
人前で話をすることに慣れておいてください。
きっと将来、皆さんの経営に生きてくるだろうと思います。

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