読書を血肉にする。

私の敬愛する、出口治明氏(現:立命館アジア太平洋大学 学長、ライフネット生命創業者)は、
「人・本・旅が人生を充実させてくれる」
と説いています。
今日はその中でも、本について

今、読んでいる本。とてもいい本ですが、残念ながら絶版。

読書が与えてくれるもの

本とはすばらしいもので、
一冊読めば、ほんの1000円~2000円くらいで、
その著者の考えていることの凝縮したものを吸収することができます。
もちろんその本が良書であるかそうでないかは、大きなポイントですが。

また聖書や論語が今も読み継がれているように、
何千年もの時を超えて、
その著者の想いに触れることができます。
これってよく考えてみれば本当にすごいことです。

特にロングセラー(上記の聖書・論語などがそれの最たるものです)は
長い歴史の流れに揉まれ洗われて今も残っているものですので、
その内容は本質的なものであり、
不変の事柄が書かれていますから、
やはりこういったものを中心に読書は進めていきたいものです。

私も仕事柄比較的読書はしますが、
ロングセラーも新刊も両方読みます。
前者は何度も読み返し、
後者は瞬発的に知識を入れたりモチベーションを高めるために一度だけ読む、
という使い分けをしています。

読書をするからには、単なる趣味としてだけではもったいないですから、
それを自分の血肉としていく必要があるかと思います。
それでは私が読書をするうえで気を付けていること、
読書をするうえで大切なことを書いていきたいと思います

どう、行動につなげていくか

読書を自分の生活や仕事に活かしていくには、
そこに書かれていることを実践してなんぼです。

ビジネス視点で考えたときに、読書の目的は
「ああ楽しかった」
「ためになった」
で終わらせることでもありませんし、
本棚の肥やしにすることでもありませんし、
ましてや机の上に積んでおくことでもありません。

仕事に活かしていくためには、
そこに書かれていることを実践し、
仕事のあり方や行動を変化させる必要があります。

でも本を一冊読むと、
本当にたくさんためになることが書いてありますよね。
だからこそ読了後に
「ああ、ためになった」という満足感が得られるわけですが、
これが逆に行動につながらない落とし穴です。

ためになることが、たくさんありすぎるんです。
一冊の中に。

ですから敢えて、絞り込むことが大切であると思います。
この一冊の中に書いてあった特に感銘を受けたこと。
これを一つか二つピックアップして、
それだけを徹底的に実践します。

自分自身が
「これが一番肝」と感じた部分に
その本の内容は集約されていますので、
その一つ二つを実践することで
自然とそれ以外の周辺内容も同時に実行することができます。
こうして、自分の人生に変革をおこしていきましょう。

どう、捨てるか

ただ、今後継続して行っていくような実践の場合は、
それを生活に取り入れる代わりに何か一つ捨てることが大切です。
これがなかなか難しいのですが。

成長意欲のある人ほどこういったことをどんどん取り込んでいきますが、
時間は有限です。
すべて取り入れていくとどんどん時間がなくなっていって、
日々何かに追われているような状態になります。

この環境を楽しめる間はいいですが、
いずれオーバーフローし、必ず疲れます。

読書の目的は人生を充実させることですからね。
充実のためには
「ゆったり感」
というのは絶対に必要である、
というのが私の考え方です。

何かに追い立てられる結果とならないよう、
気を付けましょう。

それでは改めて、
たった一つでもいいです。何か一つ取り入れて
せっかくの読書の時間を無駄にしないようにこころがけましょう。
これは過去の私への自戒をこめたメッセージです(笑)

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