やるべきことを定め集中する。

小さな会社の人的資産は限られています。
だからこそやるべきことを集中しなければいけません。

いろんなことに手を出さない

経営者は基本、いろんなことをやりたがる人種だと思います。
その理由は、
そもそもがアイデアマンであったり、
隣の芝が青く見えたり、
自分の今やっていることに不安を持ったり、
いろんな会合に顔を出したり、
いろんな役を引き受けてしまったり・・

とにかくいろんなことに色気が出たり、
いろんなところに責任感が向きすぎたりすると、
やるべきことで溢れかえります。

しかし残念ながら、
経営者一人の時間には限りがあります。
経営者に限らず、小さな会社には社員さんの人数も少ないという意味で
人的資源に乏しいですから、
会社全体で使える時間にも限界があるのです。

そんな中でいろんなことをやりすぎると、
やるべきことに注げる力が分散します。
分散すると当然、それぞれの領域に注げる時間が短くなりますから
全体的に中途半端な状態となってしまいます。

それが商品開発であれ、
新規事業開拓であれ、
販促活動であれ、
人事組織の仕組み構築であれ、
中途半端に終わっているものは、現れる効果は、
何もしていないことと、ほぼ同じような結果となってしまいます。

時間ばかりかけて、何一つモノになっていない、
最も残念な状態です。
挙げ句、中途半端な状態で放置してしまう方も、散見されます。

自らの人的資源の限界を正しく把握して、
できる範囲のものを着実に形にして、
確実に少しずつ積み重ねていく。

これが、めちゃめちゃ大切なのです。

全体最適で取り組む

自社のキャパをわかった上で
新たな物事に取り組んで行く際に注意したいのが、
「全体最適」です。

経営者は人それぞれ、得手不得手があります。
攻めが得意な人もいれば、守りが得意な人もいます。

商品開発が得意な人、好きな人は、商品開発ばかり手を付けますし、
社内の管理体制の構築が好きな人は、仕組み作りばかりやりますし、
新たな事業をおこすのが好きな人は、そればかりに目がいってしまいます。
そして足下はグラグラなどという経営者も結構おられます。

経営は確かに「顧客創造」あってこそですから、
商品開発・顧客開発・新規事業はとても大切です。

しかし反面、それを実行し支えるのは社内の仕組みですから、
それができあがっていないと、
穴のあいたバケツで水を汲んでいるような状態になります。
その逆もまた然り。

だから大切なのは、全体最適。

経営における全体とは、
ビジネスシナリオ(方針確認・事業領域決定)
商品開発(顧客価値開発)
販促・広報・ブランディング
人事・組織(労務に関する仕組みの整備)
財務(利益計画・資金計画)
リスマネ(危機管理)
です。

これら全体をまんべんなく押し上げていくことで、
地力のある会社に育っていきます。
この全体のうち、どこを成長させるのか、
その意識をもって、全体最適を目指しながら
やるべきことに集中して、
成果を積み重ねていきましょう。

計画に組み込んで、実行する。

とは言っても、日々経営していると、
どんどんいろんな問題が降り注ぎ、
いろんな横やりが入り、
いろんな魅力的なモノが目に映ります。

そしてそれらに気を取られて
目の前にあるものに手を付け続けると、
だんだん訳のわからないことになってくるのです。

ですから大切なのは、最初に計画をすること。
そしてその計画を日常の行動に変換して、
日々のスケジュールにあらかじめ練り込んでおくことです。

「何があっても、最優先でこれだけは実行して、形にする」
この計画が大切です。

日々の仕事だって、そうですよね。
「今日はこれだけのことをやろうと思っていたけど、
 今日降ってきたこんなことに手を付けたからできなかった」
こうして、緊急性は低いけれども重要性が高いものが、
どんどん先送りにされていくのです。

ですから私は今日の自分をかき乱されないために、
よっぽどのことがない限り、
今日飛び込んできた仕事は今日の仕事にせず、
明日以降のスケジュールに入れてしまいます。
もちろん、超緊急案件は別ですが。

これは一日単位の話しですが、これと同じように、
「今年はこれを積み上げる」と決めたことを計画に入れたら、
他のものに押し出されないようにしましょう。
急に思い立ったものは
今取り組んでいるものが、ちゃんと形になって
積み重ねられた後でもいいんじゃないかと思うのです。

自分の時間には限界がある。
そしてやらなければいけないことは会社全体である。
この二つを意識して、節度を持って、
着実に成長していただけたらと思います。

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