業績が伸びない会社の特徴。

私がこれまで、税理士・コンサルとしていろんな会社に関わってきて、
感じている「伸びない会社の共通点」というものがあります。
もちろんこれから掲げるものが全てではありませんが、
コンサル視点で「これじゃ関わっててもしょうがないな・・」と感じるものについて。

決めたことをやらない

私は税理士ですが、顧問先と毎月打ち合わせをするとき、
打ち合わせ時間のほとんどが数字以外の話しになることが多いです。
もちろんその顧問先の求めているものによっても異なりますが。

そんなことでいいのか、と感じる方もおれらるでしょうが、
実際試算表などで出てくる数値は過去のことですので、
そこから汲み取れる現状と反省点を把握できれば、
むしろ大切なのは、
「それを踏まえて、これからどうするか」
ということです。

特に業績の悪い会社ほど、現状の問題点が多いわけですから、
「じゃあ、現状をどのように変えていくのか」
という経営改善が話題の主体となります。

そしてその打ち合わせの結果
「ではこういうことをやっていきましょう」
「次回までにこれをやっておきましょう」
ということが決まるわけですが、
その翌月にその成果を尋ねたとき、
「まだできていません」
「ちゃんと実行できていません」
ということになる会社があります。

コンサルとして、一番気持ちが萎える瞬間です。

そして毎回必ずちゃんとやってくる会社は毎回やってきますし、
ちゃんとやらない会社は、高い確率でやっていません。
そして後者の会社は、まず成果があがっていきません。

なんのためにそれを決めたかというと、
会社をより良い状態にするため。
それが実行できていないわけですから、良くなるはずがないですよね。

儲かっていない会社ほど忙しい、というのが現実ですから、
確かに時間がないということもあるでしょう。
しかしそこを踏ん張って、変化を起こしていかないことには、
時間がなくて儲からない会社のままなのです。

私が税理士・コンサルとして関わりたい会社は、
「一緒に仕事をしていて楽しいか」というのが大きな基準です。
ですから極力こういった会社とは仕事をしたくない、
というのが本音です。

決めたことが続かない

次にあげられるのが、これ。
「決めたことが、続かない」
ということです。

これもコンサルとして、気持ちが萎える瞬間の一つです。

例えば、会議が続かない。

儲かっていない会社は、日常業務に必死過ぎて、
会議をするヒマがない、ということがよくあります。

確かに無駄な会議をする必要はありませんが、
会議がなければ組織としての決断やコンセンサスをはかる場がない、
ということを意味します。

経営幹部が膝を突き合わせて議論し、決定し、実行して
それを振り返ってまた決定して実行していく、という
いわゆるPDCAサイクルを通して成果を積み上げていく
ということは必須です。

そしてそれが欠けている会社に対しては、
私がファシリテーターとして
毎月の打ち合わせ時に会議運営することもよくあります。

しかしたまにあるのが、
「毎月会議をする」と決めたにも関わらず
ある日打ち合わせで訪問したときに、
「今日は参加者の半数以上が招集できてません」
ということ。
こうしてせっかく立ち上げた会議が流れてしまうのです。

このように、決めたことが継続されない会社は、
一事が万事で、何事も継続されません。

前述の「決めたことが実行されない」と同様、
何も積みあがっていきません。

厳しいようですが、これらはひとえに、
経営者の覚悟不足と言わざるを得ません。

あれやこれやと手をつける

「決めたことをやらない」
「決めたことが続かない」
に似ているところがあるのですが、
一か月に一回打ち合わせをする都度、
全く新しい事業展開がなされたり、
すでに新しいことに着手したりして、
前回の会議の内容がどこかに吹っ飛んでしまっているケースです。

自称アイデアマンのブレブレ経営者によくあるパターンです。

これまでやっていなかった事業展開を思いついて、
そこに着手する、ということは、もちろん普通にあることですし、
必要なことです。

しかし問題なのは、
そんな新しい取り組みが頻繁に持ち上がり、
以前決定された事業や方針がすぐに捨て去られたり、
中途半端な状態で放置されたりすることが繰り返される、
という状態です。
どんどん新しいことに着手はするものの、
それらが何一つとして足場が固まらず、カタチにならない、
という状態なのです。

いくら本当にアイデアマンだったとしても、
これはただ単に飽き性で、
一つのことを粘り強く形にすることができないだけ。

結果として何も積み上げられていかない上に、
余計な経費と時間ばかりかかり、
会社としての成長はまったく見られません。
というか、地道に前進していく力が欠けていますから、
少しずつ会社としては後退していきます。

「前回のあれは、どうなったんですか?」
と尋ねたところで、
「いや、あれよりも、こっちの方が事業として期待ができるんです」
として取り合われないことが多いので、
これまた、コンサルとしては気持ちが萎えてしまいます。

これら全て、
「コンサルとしての気持ちが萎える」
と表現しましたが、
別にこれはコンサルの気持ちの問題ではなく、
なぜ「萎える」のかというと、
経営・業務の改革・改善が全く積みあがっていかないからです。

積みあがっていかないということは、会社の成長はそこにはありません。
だから、萎えるのです。

そして当然のように、
こういった会社は経営改善を積み重ねることなく、
赤字を積み重ねていきます。

経営とは、誰もが考え付かない発想で唐突に利益を出すものではなく、
日々の少しずつの積み重ねでもって利益が出る体質にしていくものです。
それぞれの経営者・会社ごとに事情はあるでしょうが、
ぜひ地道に薄紙を着実に重ねていくことを
大切にしていただきたいと思います。

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