経営を俯瞰する①

経営というものは、いろんな「部分」が合わさってできています。
しかしその「部分」に囚われることなく、
全体でいかに最適な状態にもっていくのかということが非常に大切です。

自宅周辺。さて、自宅はどれでしょう。 by Google

部分最適ではなく、全体最適

経営者は日々、自社の課題・問題と向き合っています(課題と
問題の違いは、また別項で)。
それだけでなかなか手一杯ですので、
自社の全体像を見直す機会というのはなかなか難しいですよね。
しかし、日々目の前に現れる問題や、
自身が考える課題というのは、
経営の全体のうちのほんの少しに過ぎません。

経営はたとえそれを一人でやっているとしても「組織」です。
いろんな「部分」が存在し、
その部分どうしがリンクしてできあがっています。
一人組織は、たまたまその「部分」のすべてを
重複して一人で担当しているだけです。

ですので一つの部分だけに焦点を当てて考えていても、
うまくいかないことがよくあります。
だからこそ経営者は常に会社の全体像に目を配り、
「全体が最適化されているか」
ということに心を研ぎ澄ませなければなりません。

あなたの事業は、なんですか?

まずビジネスシナリオ。それは、
「あなたはどんな思いで経営を行っているのか」
「理念や社会に対するメッセージは何なのか」
「その上で外部環境と照らして、あなたの会社はどのようなビジネスを展開し、
今後どのようなビジネスを生み出していくのか」
事業の根幹をなす部分ですので、これがちゃんとできあがっていないと
事業は成り立ちません。

ただビジネスモデルだけでは話しになりません。
それを商品・サービスとして形にし、
顧客に届けていくことが必要となります。
ここがマーケティングの世界です。
ドラッカーはいいました。
「事業の目的は、顧客の創造である」と。
全くその通りで、顧客を創造して価値を提供して対価をいただかないと、
それは単なる「ボランティア」です。
事業ではありません。
ですから顧客の創造なき事業はありえないのです。

しかしここで考えていただきたいのです。
あなたのビジネスシナリオと顧客の創造の関係を。
「顧客の創造」という一部分だけにとらわれると、
『いかに売り上げをあげるのか』
という部分だけがクローズアップされ、
それは結果として押し売りになります。
そんな会社、みなさんの周りにも結構あるかと思います。
そんなことにならないために大切なことは、
・その顧客にどのような価値を提供するのか
・その価値は正しくあなたの思い(理念)とつながっているのか
そういったことだろうと思います。

つながりを意識する。

これだけで、「全体最適」の一端を垣間見ることができます。

あはたの商品の根幹となるビジネスモデルは、
『自身の理念』と『外部環境』を元に生じたものです。
ですからお客様に提供する商品や価値は、
正しく理念とつながっている必要があります。
それがあなたの理念とリンクされていないと、
「ただあなたが儲けたいから提供する商品」
または
「なんとなく思いつきで『いいなぁ』と思って提供する商品」
ということになります。
こんなことになってしまわないよう、
経営を部分ではなく全体で考えて全体で動かす必要があるのです。


今回はビジネスシナリオとマーケティングのつながりの
ほんの端っこだけを解説しましたが、
こんな世界が経営の隅々にひろがっているわけです。
それを今後のブログを通して、
また思い立ったときに少しずつ解説していこうと思います。
ブログの内容は連続ものではありませんので、
ご注意・ご容赦くださいませ(カテゴリーでつなげる予定ではおります)。

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