固定収入・自動収入を作る。

事業において、固定収入があると安心感があります。
またそれが可能な限り労働を生み出さないものであれば、なお良しです。

自動販売機。

固定収入・自動収入とは

わざわざ説明するまでもないでしょうが、
「固定収入」とは、
一定の時期(例えば毎月)一定の金額必ず入ってくる収入のことです。
例えば今私がやっている税理士の顧問報酬は、これにあたります。

そして「自動収入」とは、
労働をしなくても(または最小限の労働で)得ることができる収入のことを言います。
いわゆる「不労所得」がこれに該当します。
株式の配当とか、不動産収入とか、自動販売機などが、
非常にわかりやすい例ですね。

固定だからと言って、自動的に収入があるわけではありません。
税理士の顧問報酬は固定収入はありますが、
まったく自動ではありません。
むしろ労働集約型の収入ですので、
これでもって一人で稼ぐことの上限はある程度制限があります。

また自動的に入ってくるからといって、固定であるわけでもありません。
自動販売機は完全に自動ですが、必ずしも固定ではないですよね。
例えば観光地に設置されている自動販売機は、
観光シーズンはめちゃ売れますが、
そうでない閑散シーズンは限りなくゼロに近づきます。

やりたいことをやるには、固定かつ自動収入を作る。

事業は基本的に、
自分のやりたい仕事を、その商品・サービスを届けたい人に届けることができれば、
最もストレスなく、楽しく、高収益にすることができます。

小零細企業は、規模を求めるわけではありませんから、
ある意味、これが事業の理想の姿であるともいえます。

これが実現できると、
自分たちのやりたいことでもって、その顧客が求める効果を最大に生み出すことができて、
結果として顧客に最高に喜んでいただけるわけですから、
その会社の経営者・社員・顧客すべてが、
非常に充実した状態を作り出すことができます。

しかし、なかなかこれが難しい。
本当に自分のやりたいことを、その価値を認めてくださる方だけに、
自分のやりたい方法で届ける、ということは
リスクが伴います。
ブランディングが完全に確立されれば、顧客が自然と買ってくださるようになりますし、
顧客を選ぶこともできるようになりますが、
そこにたどり着くまでは必要な収益をあげることができず、不安定極まりないからです。

結果として、ある程度妥協をすることになります。
本当は売りたくない相手に、売らなければいけないかもしれません。
別に自分が売りたいと思わない商品でも、
求められれば売る必要が出てくるかもしれません。

ですから、本当に自分や自社のカラーを明確に出して、
自社のやりたいことを自由にやれるようになるためには、
固定収入・自動収入というのがとても大切になってきます。

より効率的な固定収入と、限りなく自動収入に近いものを。

固定収入があれば、安定感が生まれます。
必ずとまでは言えないとしても、限りなく定額に近い一定の収入が、
毎月入ってくるからです。
固定収入は提供するサービスを平準化することが可能な場合も多いですから、
仕組みを作ることで効率よく収益化することも可能です。

ちなみに税理士の顧問報酬は平準化することもできますが、
私はそうすることが顧問先のためになるとは思っていませんので、
私の事務所では全く平準化はされていません。

固定収入は確かに安定はするのですが、
その収入が効率的なものでなければ、その固定収入だけで精いっぱいということになりますから、
固定収入が増えれば増えるほど
「自社のやりたいことを自由にやれるようになる」
という目標から離れて行ってしまいます。

ですからここで「自動収入」という発想が大切になってきます。

固定収入であり、かつ自動的に入ってくる収入は、
それが大きければ大きいほど、勝手に利益のベースを作り上げてくれますから、
その分だけ強気にやりたいことがやれるようになります。

「自動」と言っても完全に自動である必要はありません。
ある程度の労力をかけたとしても、
その労力が一定で入ってくる収入を増やすことができるのであれば、
その収入はある一定ラインからは自動収入と考えることができます。

ですから今私はこの
「固定収入に近く、自動収入に近いもの」
を作り上げることに力を注いでいます。

例えば会員制のセミナー事業。
親しい友人の会社と共同事業という形で立ち上げており、
現状まだ収益ベースに乗っているとは言い難いですが、
これがある一定ラインを超えると、
自社に大きな安定感をもたらしてくれます。
近々自社独自の会員制セミナーを立ち上げることも計画しています。

そしてセミナー動画の販売。
これは固定収入ではありませんが、
一度販売を始めてしまうと私が関わる必要はありませんから、
事務所としては顧問報酬に比べれば相当に自動的なものと言えます。

今ブログを継続しているのも、
この「自動かつ固定収入」を作り上げることが一つの目的です。
まだまだこれからですが、これらが軌道にのってくることで、
当社の自由度は大きく高まり、
その分本当に自社がやりたいことに、より専念することができるようになるのです。

どんな業種でも、きっと必ず見つかる。

こういった話しをすると、
「それが理想だけど、自分の仕事ではそれは無理だわ」
というような声が必ずと言っていいほどあがってきます。

もちろん業種によって、
それが容易であるものと極めて難しいものというのは存在します。
しかし容易であるということは産業障壁が低いということですからなかなか儲かりにくいでしょうし、
逆に困難であればあるほどそれは大きな可能性を秘めているともいえるわけです。

そもそも、最初から「ムリ」と考えてしまった時点で、
完全に可能性を閉ざしてしまっています。

基本、根性論は好きではありませんから、
本当に無理なものは無理なわけですが、
ちょっと頭で考えて即座に「ムリ」と言っていると、
何一つ新しいものを生み出すことはできなくなってしまいますので、
それは経営者の思考スタイルとしては「×」だろうと思います。

ですからまずは、「必ずある!」と思い込むところからスタートです。

そして今やっている仕事・事業内容にとらわれ過ぎず、
その周辺業界にまで視野を広げていくと、
そこに落ちていることも十分に考えられます。

「自分の仕事は、どうすれば固定収入かできるだろう?自動収入かできるだろう?」
ということを柔軟な思考で考えてみてください。

聞いた話しではありますが、
「空いた土地を駐車場にする」ということを提案するコンサルタントが、
そのコンサルを通して作った顧客の駐車場の一角に、
自動販売機の設置をお願いすることを必ずセットにする、
ということを行っていたそうです。
自動販売機ですから、1台あたりは5000円~1万円/月と、
たいした収入ではありません。
しかしこれが50台・100台となっていったことで、
最終的に月あたり50万~100万の自動収入を得るようになったそうです。

これはあくまで一例です。
同じことをやってくださいと言っているのではありません。
そういった柔軟な思考で考える必要があるのですよ、ということです。

思考の入り口は、
「どうやったら固定収入・自動収入が作れるか」
ということ。
みなさんの業種であっても、その業際や他業種と組み合わせることで、
顧客に喜ばれつつも効率のよい固定収入や自動収入を作り上げることが、
きっとできるんじゃないかと思っています。

そしてそれを作り上げることができれば、
自分たちのやりたいことを、もっと自由にできるようになるんです。
そんな日のためにぜひ、
固定収入・自動収入を生み出す工夫を重ねてみましょう。

私もしょっちゅう、そんなことばっかり考えています。
セミナー事業以外でも今動き出そうとしていることはありますが、
それについてはまだここで語れるレベルにはありません。
もし形になってくるようであれば、またこのブログででもご紹介できればと思っています。

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