クリスマスイブは、クリスマスの前日ではない。

今日は、クリスマスイブ。
今日の分のブログを作成し終わってから、
ふとそのことに気がつきましたので、
今日は閑話休題ということで、初の雑学ネタです。

事務所にある、チビサンタ。

クリスマスイブの一般的認識

クリスマス・イブって、どんな日でしょう?
クリスマス・イブとは、
「クリスマスの前の日」
という意味だと思っている人が、おそらく日本では大部分だろうと思います。
私もちょっと前まではそう思っていました。

確かに「イブ」には「前日」「前夜」という意味があります。
だからこそややこしくて「クリスマスの前日」という理解をしてしまい、
「なんか、クリスマスって、本当のクリスマスの日よりも、イブの方が盛り上がってるよね」
などという発言につながります。
で、なんでクリスマスはこんな前日ばかり盛り上がるのだろうと思って、
気になって調べてみたことがありました。
そしてその本当の意味にめちゃ驚きました。
まさか40年以上勘違いして生きてきたとは。

すでにご存じの方も多いかとは思いますが、
その驚きを共感したくて、このネタを書こうと思い立ちました。
現状それほど読者が多いわけではありませんから、
このブログによるひろがりはそれほどないかもしれませんが(笑)。

実はクリスマス・イブの「イブ」は・・

そう。実は、クリスマス・イブの「イブ」は、
「前日」「前夜」の意味の「イブ」ではありません。
ではこれは、何を意味する言葉かといいますと、
“evening”
の略です。
“evening”、つまり「夜」のことですね。
そうです。クリスマス・イブは、「クリスマスの夜」という意味だったのです。

すると即座にこういう突っ込みが入るかと思います。
「いや、クリスマスは24日ではなくて25日なんだから、クリスマスの夜は25日の夜になってしまうじゃないか」と。

そこで、そもそもクリスマスとは、いつからいつまでを示すものなのか、
ということを考えてみましょう。

暦の区切り方が違う!

クリスマスは12月25日のことを指します。
これ自体は間違いではありません。
ただ、問題なのは、時間の区切り方です。

通常我々が使っている太陽暦では、
夜0時をもって日付が変わります。
しかしこれはあくまで太陽暦。
クリスマスを定義する暦はこれとは異なり、
「ユダヤ暦」および「ユダヤ暦」を継承している「教会暦」です。

この教会暦、日付の区切りはどうなっているかというと、
日没をもって、日付の変わり目としているのです。
ということは、
教会暦でいう24日は、24日の太陽が沈んだらおしまい。
24日の夜、日没後は教会暦では25日なのです。
そして翌日、太陽暦で言うところの25日の日没をもって、
教会暦の25日は終わります。

つまり、クリスマスとは、今の時間でいうと、
「24日の日没から、25日の日没までの間」
を指すのです!

すると「クリスマスの夜」となると
24日の夜しかありません。
ですから、正確には「クリスマス・イブ」は24日全体を指すのではなく、
24日の夜だけのことをいうのです。
そして私たちがクリスマスの前日だと思っていたクリスマス・イブは、
前日ではなく、れっきとした
「クリスマスの真っ最中だった!」
ということになります。

「クリスマス当日より、その前日のイブの方が盛り上がってるよね」
という指摘はまったく的外れであることがよくわかっていただけると思います。
クリスマス・イブ(夜)はれっきとしたクリスマスですので、
堂々とクリスマスとして盛り上がればいいのです(笑)。

疑問をもったら調べましょう。

一応雑学だけでなくちゃんとしたお話しをしておきますと、
みなさん、疑問をもったらその疑問をそのまま放置せずに、
調べてみるクセをつけましょう。
別にこれは雑学を増やしてください、と言っているのではありません
(もちろん増えてもジャマになるものではありませんが)。

そうではなくて、その言葉であったり物事の本質が、
そこに潜んでいる可能性があるからです。

今はネットにありとあらゆる情報が蓄積されていますので、
その気になれば、ほとんどのことを知ることができます。
情報は玉石混淆(玉石「混合」ではありませんよ!)ですから、
その違いを感じ取るセンサーの感度を高める必要はあります。
しかしたくさん調べると何が間違いで何が本当かもある程度は判別がつきます。

こうやって、疑問を持ったことを深く調べていくことで、
「そうだったんだ」とか、
「そんな考え方があるのか」とか、
新しい知識や知見を得ることができて、
視野が広がるように思うのです。

一昨日のブログでも書きましたが、
「知識は力」です。
ぜひいろんなことに興味をもち、
興味をもって疑問を感じたら調べてみましょう。
ネットに広がる情報は、
ネットにつながることのできる全世界の人々にとっての「共有知識」です。
「知識は力」と書きましたが、
知識自体はすでに「共有知識」。調べればすぐにわかりますから、
知識をもっているだけでは力とはなり得ません。

知識を掘り下げて、その本質・核心にたどり着いたものを知見として身につけることで、
力となっていくのだろうと思います。

ということで、メリークリスマス!
(今は夜ではありませんので、まだクリスマスではありませんが)

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