勘で経営するのは危険だが、勘も大事。

第六感という言葉があります。
スピリチャル的な意味を持つこともありますが、
決してそうとばかりはいえません。
経営者は、勘も大切です。

第六感とは

人間には五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)があります。
この五感では感じ取れない、言葉では説明できないものを
「第六感」と言うそうです。

近い言葉で「勘」とか「直感」とか「インスピレーション」といったものがあります。

これらはどれも、
明確に言葉で説明できないけど、
あるとき天からピピッと降りてくるもの
というイメージですよね。

私は基本的に経営とはロジカルに行うべきものだと思っていますので、
「勘だけで経営をしてはいけない」
ということをよく話しています。

しかし、この「勘」とか「直感」というのは、
これはこれで全くバカにできません。

「夢枕に立つ」とか「虫の知らせ」とかは
スピリチャルな要素が強いですが、
それら以外のものは、
人間に本来備わっている、野性的な能力です。

人間これまで生きてきた中で、
とても多くのことを経験してきています。
そしてこれらのことは完全に忘れ去っているものもあるかもしれませんが、
思い出すことはできなくとも、
ちゃんと脳の中に蓄積されていっています。

直感で、「これはなんか違うな」と思うけれども、
その「なんで違うか」ということが言葉で説明できない。
そんなこと、よくありませんか?

私は、本当によくあります。
そして一部はその後にちゃんと説明ができるようになることもあります。

この「なんか違うな」という直感は、
これまで積み重ねてきた経験の中から、
頭の中で言語的に説明できるようになるより早く、
これまでの経験則の中から脳が勝手に導き出しているものだと
考えられています。

ですから、こういった感覚的なものは、
最終的に言語化できなかったとしても、
とても大切にするようにしています。

違和感を感じるものはやらない

経営や仕事の現場で感じる直感の中にも
「これはうまくいきそうだな」というプラスのものと、
「これはなんかヤバイぞ」というマイナスのものがあります。

プラスのものは、自分が舞い上がって、
楽観的に考えすぎているだけということが多いですから、
プラスの直感については、
勘だけで進めていくようなことはしません。

ちゃんと改めて冷静に理詰めで考えて、
リスクヘッジをしたうえで、実行に移すことが大切です。

しかし、マイナスの直感については、
ちゃんと説明できない状態でも、
基本信用することにしています。

このような「マイナスの直感」は
「違和感」と呼ばれるものですが、
この「違和感」とは、言語化できていないだけで、
これまで自分自身が積み重ねてきた経験の叫びであると
思うのです。

ですから違和感を感じるものは実行しませんし、
違和感を感じる人とは付き合いませんし、
違和感を感じる場所へは行きません。

実際に嫌な予感、というものも、
「いつもとほんの少しだけ何かが違う」ということを
無意識に身体が感じ取っているからだ、という説があります。

しかしこういったマイナスのものばかりでなく、
プラスの直感も大切にしましょう。
舞い上がっているのではなく、
確かな経験に裏付けされたものである可能性もありますから。

ただこちらの方は、
なぜそのようなインスピレーションが降りてきたのか、
ということをちゃんと考えましょう、というだけです。

インスピレーションで降りてきたアイデアは、
ロジカルに考えててもなかなか到達するものではありません。
そんなレアなものがたまたま降ってきたかもしれないわけですから、
そのまま捨ててしまうのはもったいない。

大切に検証を重ねていただけたらと思います。

勘を良くするために


プラスにしろマイナスにしろ、
勘の鋭い人というのは、
ある種、才能であるかとは思います。

しかし、直感・第六感・勘は、
やはり経験に基づくものだろうと思いますので、
直感が降りてくる総量は才能に左右されるかもしれませんが、
その人もつの才能の範疇で降りてくる直感の数は、
やはりどれだけ数多くの経験を積むか、
ということが大切なんだろうと思います。

そしてその経験というのは、
何もこの身体で会得したものばかりではありません。
多くの人と話しをしたり、
多くの本を読んだり、
多くの講演を聴いたり、
そういった一つ一つのことが、
必ずなんらかの断片として、脳に刻み込まれています。

ですから多くの経験を積むだけでなく、
たくさん勉強することが大切なんだろうと思います。

「私は勘が悪いな」
と思う人でも、単純に今の倍のインプットがあれば、
今より倍のインスピレーションを
生み出すことができるんじゃないかと思います。

今の経営のイノベーティブなものとするために、
そして経営における危機回避能力を高めるために、
これからもいろんなことを経験し続け、
多くのことを吸収し続けたいと思っています。

なお余談ですが、
「夢枕に立った人が、実はその日に死んでいた」
というのは、なにもスピリチャルなことではなく、
確率論的に、わりとあることです。
「今日、その人の夢を見る確率」と
「今日、その人が死ぬ確率」から考えると、
今日だけで何人もの人が、そんな経験をしているということがわかります。
興味のある方は、一度計算してみてください。

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