「ということは・・」を考える。

経営者は情報を集めて、それを活かすことが求められます。
いくら情報をインプットしても、それを活かさなければ、
その情報はただのゴミです。

社会の変化を掴む。

経営者は、自身の事業を常に変化させていかなければいけませんから、
外部環境の変化に対して敏感である必要があります。

世の中が、どんなことになっているのか。
どんな風に変化していってるのか。
日々の変化はほんの少しですが、
1年ほどたつとその変化は大きなものとなります。
それをどれだけ早い段階で掴むか、というのが大切なのです。

そしてその情報を得る手段ですが、
そこは結構、人それぞれだろうと思います。
情報収集時に私が気を付けているのは、
「テーマに偏りがない」
ということ。

ネットニュースとかは、自分の興味があるものを自動的に選別してきますし、
そうでなくとも、どうしても情報に偏りが出てきます。

興味があろうがなかろうが、必要な情報・役に立つ情報が
どこに落ちているかなんてわかりませんから、
そこは選り好みなく情報が入って来るようにしています。

ということで、私は今でも新聞を重宝しています。
「時代じゃない」「オワコン」と言われても、
やっぱり新聞なんじゃないかなと。

ちなみに、あくまで新聞は情報を得るだけで、
不要なバイアスはいりませんから、
コラムとかは読みません。

あくまでこれは私の情報収集方法ですので、
みなさんそれぞれにとって良い方法を試行錯誤して
選択してもらえたらと思います。

「ということは・・」で考える

そうやって集めた環境変化の情報などに対して、
一般の人は
「へぇー、そんなことになってるのか」
「これは便利になったなぁ」
くらいの感覚で良いのですが、
経営者がそこで終わらせてはいけません。

社会に変化が訪れるときには、
そこには何がしかの機会が埋もれていたり、
事業に悪影響を与えるかしれないものが潜んでいることもあります。

ですから環境変化を感じ取ったら、
「・・・ということは、どういうことだろう?」
「・・・ということは、何が起こるのだろう?」
とその先に起こるだろうことの仮説を立てます。

その仮説の中にも、
「ほぼ間違いなくそうなるだろう」
と思えるものと、
「わからないけど、ひょっとしたらこうなるんじゃないか」
というレベルのものとが混在するでしょうが、
2/15のブログに書いた通り、
まずは仮説を立ててみないことには始まりません。

どんな情報でも目に飛び込んできたり、耳に入ってきたものに対して、
「・・・ということは、・・・」
と考える習慣を身につけましょう。

それがチャンスを掴むコツであり、
事前にリスクをキャッチするコツです。

「やろうと思ってた」はカッコ悪い

精度の高い仮説を立てるところまでは得意でも、
それを活かすことができない人がいます。

そういう人は、基本的に、行動力に欠けた人。

仮説を立てなければ何もはじまりませんが、
その仮説に従って行動を起こさなければ、
何も生まれることはありません。

誰か他の人が、環境の変化を捉えて、
うまく事業を成長させたときなど、
それを見聞きして、
「オレもきっとそうなると思ってたよ」とか
「オレもそれをしようと思ってたんだよ」とか
いう人がたまにいます。

本人からすれば、
自分も変化にちゃんと気が付いていたし、
それに対して何が必要かわかってたんだよ、
とアピールしたい気持ちなんだろうと思うのですが、
逆に言うとそれは、
ただ単に自分が行動力に欠けることの表明に他なりません。

「わかってたなら、なんでやらなかったの?」
ということです。

だからそれはとてもカッコ悪いことだと思うのです。

「わかってて、やりたかったのなら、やれば良いのに」
と、普通に思うのです。

それが自分の事業に関係がなかったり、
そもそもやりたいと思わないことなのであれば、
別にそのまま放置でかまいません。

しかし経営者ならば、
自分に関係があることであるならば即座に反応して、
とりあえずやってみることが大切。

仮説を立て、実行する。
その積み重ねが、事業を成長させていくのです。

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