毎年、しっかり積み重ねていく。

11月も中盤に差し掛かってまいりました。
ここまで来るともう今年もあと少し。
来年を迎えるための準備を、そろそろ始めましょう。

娘が積み重ねた、食べたアイスの箱。

来年の目標・計画の準備を。

弊社は基本、税理士事務所ですので、
この時期になると、年末調整という業務がはじまります。
その分、一般的な業種の方に比べると、
年末というものに対する意識がはっきりしているように思います。

私はこれから繁忙期に入っていくわけですが、
おそらくどんな業界の方でも
年末は何かとバタバタされるんじゃないでしょうか。

そう考えると、来年の目標や計画を立てるにあたって、
その準備くらいはそろそろ考えてもいいんじゃないかと思います。

特に私の会社は12月決算ですから、
私個人の目標だけでなく、
来年1月以降の会社の経営計画も策定しないといけませんから、
今くらいから準備を始めてちょうどいいのです。

人によっては、目標を立てても計画をたてても
どうせそのようにならないから、といって、
目標設定・計画設定をされない方もおられます。
しかし将来がわからないから計画しないのではなくて、
将来がわからないからこそ、計画が必要なんじゃないかと思います。

不安定に時代が流れるなかで、
その流れにどのように流されるかわからないからこそ、
その流れに楔を打つのです。
不規則な流れに無為に流されることのないよう、
自分自身のありたい姿からブレずに進めるよう、
強い強い楔を打ち付けるのです。

その楔の強さは、思いの強さに比例します。
自分自身が心から「こうありたい」という姿を思い描き、
目標という名の楔を、打ち込みましょう。

今年の振り返りと反省を。

私は仕事がら、いろんな会社の経営計画や、
いろんな人の個人目標などを見てきました。
そしてそれらを見てきた中で、
共通して愕然とするほどにダメなことがあります。

それは、
「前しか向いていない」こと。

「考え方が前向き」とかそういった良い意味での「前を向いている」ではありません。
前「しか」向いていない。
つまりこれまでの過去とこれからの未来が、
現在を境目にして分断されているのです。

大切なのは、これらを別個のものにするのではなく、
ここに一定の連続性をもたせること。
ですから来年のことを考えるまえに、今年やったことを振り返り、
その反省をするところから始めなければなりません。

反省をしてもなお、
その反省と完全に切り離された来年の目標を
描いてしまう方もおられますが、
これでは一向に積みあがっていくものがありません。

今年を振り返り、何ができて何ができなかったのか。
そのできなかった部分は何なのか、なぜできなかったのか。
これを踏まえて「じゃあ来年どうするか」ということを考える。
これがないと、毎年詰みあがっていかないのです。

あまり何もできなかった1年だったとしても、
全く何もできなかったわけではないはずです。
大事なのは、今年やったことに対して自信をもって、前を向くこと。
今年積み上げたものの上にさらに来年積み重ねることです。

こうして毎年少しずつ積み重ねていくことで、
10年経ったときに振り返ってみると、
「ものすごく積みあがったな」
という状態になれるのです。

計画をどの程度ムリなものとするのか。

計画や目標を設定するときに、
「目標は高く設定すべきだ!」
という人と、
「現実離れした目標はモチベーションを失うので、達成できる範囲で設定すべきだ!」
という人がいます。

私の感覚としては、特に正解はなく、
正直どちらでも良いかな、と思います。

目的は達成されるかされないか、ではなく、
最大の効果を生み出すことですから、
結局はどちらが自分にとってのモチベーションにつながるのか
ということを大事にすればいいんじゃないかと思います。

ただ一つ注意点があります。
絶対に到達できない高い目標を設定するパターンの場合、
それに遠く及ばなかったときに、
その結果がどの程度良かったものなのかということが
測定できないのです。

確かに高い目標を掲げて、
それに向けて精一杯努力をしたのだろうと思います。
ただその「精一杯」というのはあくまで主観であって、
結果としてたいした成果があがっていないのであれば、
その努力の方向性を考え直す必要があります。

高すぎる目標設定をする場合にはそのようなことにならないよう、
「最低限、これはクリアしないといけない」という、
目標の最低ラインを設定するようにしましょう。

そのうえで目線は「高すぎる目標」に向けて
やっていただけたらと思います。
それで最低ラインをクリアできないのであれば・・・
いろいろ考え直さないといけない、ということですね。

私は個人的に、
ギリ達成できるかできないかくらいのところに設定するのが好きです。
ただどの目線でやっていくかは、
それぞれの個性に合わせればいいかと思います。

来年の計画、ということを考えるには、
まだ11月、という感覚かもしれませんが、
ここまでくれば今年はあっという間に終わります。
ぜひ、来年良いスタートダッシュを切れるよう、
そして年末はゆっくり過ごせるよう、
いまのうちから来年の準備を始めていただけたらと思います。

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