私の読書の仕方~レバレッジリーディング

昨日の、私の読書の仕方の続きです。
今回は主に、私が試している「レバレッジリーディング」について。

3種類の読み方

昨日のおさらいになりますが、
私は読書を3種類の方法に分けて読んでいます(前回記事はこちら)
その3種類は、
・毎日継続して少しずつ読み進める
・1冊20分~30分をめざして、そのポイントだけを抑えて読む
・時間をかけて、じっくり読む

目的に合わせて、切り分けています。
今回はそのうち2つ目の「ポイントだけ抑えて読む」について

本は、時空を超える

「ポイントだけ抑えて読む」ということについて、私は
「レバレッジリーディング(本田直之 著)」を参考にしています。

「レバレッジ」とはご存じの方も多いと思いますが、
「てこ」のことです。
「てこ」ですから、
「少しの力で、大きな力を生み出す」ということです。

本はその著者が、場合によっては10年以上かけて築き上げてきたような情報を、
たった1冊読むことで吸収することができるツールです。
距離的な問題や機会の問題で、自身が生涯直接会うことのない人のノウハウなどを
そのまま得ることが出来ます。
また、すでにお亡くなりになっているため、絶対に会うことのできない人の知識、
それこそ2000年以上前の人の知識だって得ることができます。
そんな意味で本は、時空を超えます。

それほどのものが、だいたい2000円までで入手できるのですから、
これは最高の投資対象だと思っています。
そんな「大きな力」を得ることができる「本」から、
できるだけ少しの力で必要なものを吸収しましょう、というのが
この「レバレッジリーディング」です。

私はそれほど本を読むスピードは速くないので、
それを解決しようと速読にチャレンジしたこともありましたが、
それについては挫折しました(笑)。
「レバレッジリーディング」は、短時間でたくさんの本を読むことを進めているわけですが、
その真髄は、「速読」ではなく「多読」です。

一度あきらめてしまったフォトリーディング(速読)は
これはこれで別の目的できっと役に立つので、そのうち改めてチャレンジしようと思っていますが、
現時点での優先順位はそれほど高くありません。割り切って捨てる勇気

レバレッジリーディングは、
80対20のパレートの法則を読書に応用しています。
簡単に言うと、本全体の80%は捨てる、ということです。

「隅から隅まで読んで、吸収してやるぞ!」と気合を入れて、
本当に隅から隅まで気合を入れて読破したとしても、
1冊の本にはとてもたくさんの情報が含まれていますから、
それらを全て吸収することは非現実的です。
その結果として逆に何も実践することなく終わるなんてことも
普通にあるだろうと思います(というか、この方が多いだろうと思います)。
これは私がレバレッジリーディングに出会う前から意識はしていたことで、
「読んで得るものがあれば、そこから何か一つでもいいから身に着けて、実践してみよう」
という考えを持ってはいました。
しかし「8割を捨てる」という発想にはいたりませんでした(笑)。

パレートの法則は、
「全体の数値のうち8割は、全体を構成する2割の要素で生み出されている」
とするものです。
この法則から、ノウハウや知識や考え方などを提供しようとしている本は、
その中で著者が伝えたい本当の重要ポイントは、
その全体の20%程度であるというふうに考え、80%はざっくり捨ててしまうのです。
全体の20%を読めば、その本で著者が本当に主張したいことはほぼわかる、
ということです。
そう言われてみれば、確かにそうなのです。
そして残った20%の中でさらにポイントと思われるう部分80%、
つまり全体のたった16%を読んで吸収するのです。

この手段によって、
ひょっとしたらとても重要なことが書いてあった部分を
読み飛ばしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そこを割り切って捨ててしまう、ということです。
大切なのは「何を目的として読んでいるのか」。
自分にとって必要な情報だけを選別することです。
そしてもっと重要なのは、
そうやって得た知識・ノウハウを実践して
自分の生活や仕事に活かすことが全てです。
効率的にこれを行うには、
すでに知っていることや、今自分にとって優先順位の低いことは
読んでも意味がないという割り切りが必要です。

「本は最初から最後まで、じっくり読むものである」
という常識を捨て去ってくれたことが、
この本から得られた最大の知恵ですね。
これによって、「多読」の第一歩が始まります。

読んだままで終わらせない

ここまでの説明でなんとなくご理解いただいてるとは思いますが、
この読み方は、
「仕事のために活かす」などといった、
ノウハウや考え方を入手することを目的にして読む本に対して行っています。
ゆっくりその内容を噛み締めたり、小説のように楽しむために読む本には
もちろん採用していませんし、できるわけがありません。
あくまで「仕事と実生活に活かす」ことが目的なのです。

逆に言うと、この類の本は、
どれほどたくさん読んだとしてももそれが実生活に活かされてなければ、
まったく意味はない、ということでもあります。
ですから1冊の本から吸収した「16%」のエキスはちゃんと抽出し、
それをいつでも見返せるようにしています。

エバーノートに「読書からの学び」としてそれらを蓄積する「ノートブック」を作成しています。
基本的には本に線を引いたり付箋をはったり、
kindleの場合でもマーカー栓を引いて、
読み終わった後にエバーノートのノートブックにまとめていきます。
場合によっては、読みながら都度ノートブックに書いていくこともあります。
一度読んで理解している内容ですから、
簡単に要素だけ書いておけば、あとで読んでも充分意味はわかります。
そして、ふとしたときに読み返して、自分の中に定着化させるようにしています。

本でも講演でもそうですが、
読んで、聞いて「よかったなー」で終わらせると意味がありません。
意味がないとまでは言わずとも、もったいないのです。
何か一つ取り入れて実践するための工夫が必要だと思います。
そして取り入れてみて「やっぱ、違うな」と思ったらやめればいいのです。

読書に関しては、この「レバレッジリーディング」はオススメです。
興味ある方は一度トライしてみてください。
そして自分には合わないな、と思ったらすぐやめてください(笑)。

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