今日でもって、80歳まであと12000日となりました。
ここからのおよそ30年余りについて考えるところを。
メメントモリ
私は日々のルーチンで、
「やらないことリスト」というエクセルを毎朝眺めることにしているのですが、
この「やらないことリスト」の端に、
「メメント・モリ」という人生のカウントダウンタイマーを設置しています。
「メメント・モリ」とはラテン語で
「死ぬことを忘れるな」という意味です。
人間、ふだん生活している中で、
自分が死ぬ日のことを考えるということはあまりないと思います。
でも、着実にその日は1日1日と迫っています。
それを意識するためにカウントダウンタイマーを設置しているのです。
日数という数字で目の前に見せられると、
結構それが、そんなに長くないことがわかります。
これまでこんな日数計算したことのない方に実際に計算してもらうと、大概の方が
「たったこれだけ?!」
と衝撃を受けます。
ただ、この「メメント・モリ」、
残された人生の短さを嘆くために設定しているわけではありません。
短さを実感するからこそ、大切に生きようと考えるために
毎日目に触れるようにしています。
人生のステージを考える
人生にはその年齢によってステージがあると思っています。
そのステージは自分にとっておよそ10年区切りだと考えていて、
10年ごとに区切った残り日数を、そのカウントダウンに表示するようにしています。
・50歳まで〇日
・60歳まで〇日・・・
という風に。
また、「人生100年時代」と言われていますから、
そのちょっと短めの90歳を、自分の最後と設定しています。
そして、私は「生涯現役」と考えていますから、
80歳を今の仕事の延長線上での完全引退と想定しています。
今の私の父親世代の少し上の世代を見ていますと
80歳辺りから急激に衰えがくるように思いますので、
それ以上は完全に老害となってしまうかなと。
ですから80歳以降は仕事からは完全に身を引いて、
まだ体力があったとしたら別な形での社会との関りをいこうかと思っています。
そしてそこまでの10年ごとの区切りを次のように考えています。
・~50歳
自分の経験値をまだまだ積み重ねることのできる時期。
積極的に自己投資を続け、新しいことにまだまだチャレンジしていきます。
ただ、あと残すところ3年!
・~60歳
新しいことを吸収できる最後の10年と考えています。
それだけに、60歳までにどれだけ自分を高めていけるのか。
50歳までに経験したものの集大成としつつ、
なお新しいことへの興味を持ち続け、トライしていきます。
・~70歳
これまで吸収したものを、現役として社会に還元する時期。
吸収力が大きく低下していると考えられるので、
これまでの経験を放出していく期間となるでしょう。
もちろん可能な限り新しい取り組みも忘れませんが。
・~80歳
体力の衰えにはあらがえません。
これまでの延長線上でゆったり仕事をし、
完全引退に向けて徐々に仕事を減らしていきます。
私の会社は事業承継ではなく、基本私で終わりと思っていますので、そのイメージでこれからの事業を行っていこうと考えています。
残りの人生をどう生きるか。
このように残りの人生の短さを実感すると、
毎日を大切に生きていかないといけないことが実感されます。
この「毎日を大切に」というところの考え方ですが、
時間の短さを意識してしまうと、
「今のうちにいろんなことをやらないと」
というふうに、いろんなことを捻じ込んで、
あくせくした生き方になってしまいがちです。
しかしそうではなく、
短いからこそ毎日を楽しいものとしていきたいと考えています。
いかに自分の好きなことで、
自分が自然に取り組めることで
社会とつながって、社会に貢献して、
収益をあげることができるのか。
こういったことをとても意識しています。
若いころはそれこそ経験ですから、
自分の嫌なこともつらいことも、
たくさん経験するのもいいかと思います。
しかしこれからは、
取り組んでいて心が削られる仕事をするのではなく、
自然体で取り組んことのできる仕事をしていきたいと思っています。
だからといって、仕事をさぼろうとか、
そういうことではありません。
逆に自然体だからこそ、
それを苦に思わずに一生懸命没頭することができるでしょうし、
だからこそそこに、事業としての独自性と深みが生まれてくるのだと思っています。
きっと20年なんてあっという間
今70歳を迎えておられるかたは口をそろえて言います。
「20年なんてあっという間」
みんなおっしゃっているので、きっと本当にそうなんでしょう。
ですから50歳から70歳なんて、あっという間。
そして次の70歳から90歳なんて、もっとあっという間でしょう。
よくよく考えてみると、
私も税理士試験に合格してからちょうど20年。
思い返せば本当にいろんなことがありましたが、
考えようによっては、とても早いものだったなと思います。
これが倍速で進むわけですから、
それはそれは、すごいスピード感でしょう。
だからこそ時間を大切に。
そして時間を大切にするのは、日々あくせく生きるためではなく、
毎日を楽しいものとするため。
どうすれば、自分が自然体で、楽しく充実できるのか。
それを考えて今後も仕事を選び、
毎日の生活のあり方を考えて続けていきたいと思います。
みなさんもぜひ一度、「メメント・モリ」、やってみてください。