習慣化は根性ではなく、技術。

習慣にしようして三日坊主で終わってしまったとき、
「意志が弱い」と言われたりしますが、これを意志の問題で片づけてはいけません。

習慣になりつつある、朝のお勉強。

今の私の習慣。

今私は、いろんなことを習慣化しています。
・毎日ブログを書くこと
・平日毎日筋トレをすること
・平日毎朝読書をすること
・毎朝スケジュールを立てることから始めること
・毎朝「やらないことリスト」を見ること
・毎日何か一つ新しいことをやってみること
などなど。
そしてこれらの習慣化された、またはされつつあるものの中には、
気持ちがいいから続けていることと、
仕事のために習慣化しているしていることが混在しています。

これだけいろんなことを習慣にしているのだから、
さぞ習慣化するのが得意なんだろうなと思われるかもしれませんが、
実態は全くその逆です。
私は子供のころから「継続すること」「コツコツ積み上げること」がとんでもなく苦手で、
とにかく注意力散漫で、飽きっぽくて、
すぐにいろんなことに目移りをしてしまう人でした。

「三つ子の魂百まで」で、
子供の頃そうだったわけですから、
今も基本的にはそんな人間です。

習慣化することが「気持ちがいい」というのも
気持ちがいいから続けられるということではなく、
「続けるのは大変だけれども、実行することで気持ちよくなることを知ってるから、続けてる」
というのが正解です。

そんな私でもこれだけのことができているわけですから、
きっと他の人も、その気になれば、習慣化することはできるのだろうと思います。

ちなみにこれまで習慣にしようとしてきたものの中でも、
意識的にやめてしまったものもあります。
「これ、しんどいし、あまり意味ないな」と思ったり、
「優先順位が低いな」と思ったら、
習慣化されてしまったものでも簡単に手放すようにしています。

「やらねばならぬ」という強迫観念だけでやっていくことではありませんし、
新たに「習慣にしよう」と思ったものが出てきたときには
今やっていることをやめたり中断したりしないと、
大変なことになってしまうからです。

何かを入れるためには、まず何かを捨てる。
これは自分を追い込まないために、とても大切なことだろうと思います。
日々の生活を習慣とルーチンだけで埋め尽くすわけにはいきませんから。

そんな味気ない毎日は、嫌ですよね。
習慣は、これ、豊かな人生を送るために行うもの。
習慣化すること自体が目的化してはいかんのです。

根性論で片づけない。

「これを続けよう」と思ったけれども三日坊主になってしまい、
習慣化に失敗したとき、
周りからは「意志が弱い」などと言われることもありますし、
自分でも「なんて自分は根性がないんだ」と落ち込んでしまったりする人もいるかと思います。

もちろん習慣化することが得意な人もいますし、
苦手な人もいます。
しかしこれ自体がそもそも「個性」、つまり性格であって、
根性とかという問題ではありません。

容易に習慣化できるキャラの人もいれば、
そうでない人もいるのです。

そして「根性」という一言で片づけてしまうと、
次からも「根性」で習慣化を試みようとしてしまいます。
しかし「根性」を継続するというのはとても不自然な状態ですから、
そんな苦行みたいなことがずっと続けられるわけはありません。
根性で失敗したのですから、
次も根性で何とかしようとすると、またおそらく失敗します。

そして人によってキャラがありますから、
習慣化しようとするものの種類によって、
ある人にとってはとても簡単なことが、
別の人にとってはとても難しいということもあるのです。

私はいまだ習慣化できないのが、
「食事量を人並にすること」
です。
「人並」ですから、一般的にいう「食事制限」ではありません。
「毎日2000字程度のブログを続けるのと、昼ごはんで大盛にするのをやめるの、どっちが楽?」
と聞かれて、ブログを選ぶひと、そんなにいないと思うんですよね。
でも私にとっては半年ブログを続けるより、
半年昼ごはんを大盛にしないことを続ける方が困難なのです。

だから、キャラです。キャラ。

これを体験してから安易に、
「タバコ、なんでやめられないの?」とか言わないようにしています。

楽に習慣化できるものは根性も忍耐もいりません。
しかしそうでないものを根性と忍耐だけで習慣化することはできません。
そこは「意志の力」で片づけるのではなく、
「技術」で解決する必要があるのです。

「こらえ続ける」というのは不自然な状態を維持するということですから、
これで習慣になるわけがないのです。
当然のように生活の一部と化していないと、
それは習慣と呼べまないのです。

技術と仕組みで考える

つまり、習慣化するためには、
「いかにそれを自然な状態とするか」
ということが大切です。

自然な状態にまでもっていけないとしても、
いかにそれに近い状態にするのか、
ということが求められます。

そこで、
「どうすれば、少しでも自然な状態に近づけられるだろう?」
ということを考えて、
それを一つ一つ実行していくのです。
私が実際にやっていることは

・限りなくハードルを下げる
・好きなものとセットにする
・ご褒美を設ける
・自分を洗脳する
・とりあえず手を付ける
・いったん期限を設ける
・代替物を用意する
などといったものです。

それぞれ具体的にどんなものかはまた別の機会に譲るとしまして、
習慣化する手段はいくらでもあります。
とにかく手を変え品を変え、いろんなことをやってみましょう。
そしてダメだったら、また別のことにチャレンジしてみましょう。

この考え方は経営の場面でも活きてきます。
例えば自分の会社で、同じような間違いが何度も起こるとします。
これに対して、
「次は気をつけましょうね」で終わっていないでしょうか。

「次は気を付けよう」の一回で片付くものはそれでいいと思います。
しかし「次は気を付けよう」が何度も続くものは、
「気を付ける」という手段では直らないから何度も続くのです。

これに対して
「なんで同じことを繰り返すんだ!」
と怒ったところで仕方ありません。
こういった時には「仕組み」で解決する必要があるのです。

「こんなことにならないようにするためには、どんな仕組みが必要か」
ということを考えるのです。
そしてその仕組みを一度考えて実行してみて、
それでもダメならまた別の仕組みでやってみる。
この積み重ねで会社の中身は整っていきます。

マニュアル化、とはこういうものなのだろうと思います。
マニュアル化も仕組みによる習慣化も、同じようなもの、ということです。

しかし、仕事の現場において、なんでもかんでも仕組化・マニュアル化しようとすると、
かえって非効率になりますから要注意です。
仕組みが複雑になってきたな、と感じたら、
それは間違った仕組みです。

シンプルなものこそが、神の答え。
今でも私は、体重を減らすためのシンプルな答えを探し続けているのです(笑)。

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