目的から逆算して考える。

物事を考えて行動を起こすにあたり、
些細なことであっても、
その目的や目標を明確にして、そこから逆算するというやり方が、
非常に効率が良く、うまくいくことが多いです。

遊具内で大渋滞。後先考えないと、こうなる。

どんな人に写真を撮ってもらうか

「目的から逆算して行動する」といいましても、
行動というのは当然目的があってそこから発しているものですから、
「そんなこと言われなくても当然そうやってるだろう」
と思われるかもしれません。
しかし、目的は明確でもその手段行動が結構思い付きだったりするものです。
また、目的があったとしてもその具体性が乏しいこともあります。

例えば家族で観光地に旅行に出かけた時、
全員の集合写真を撮る時など、
カメラを見知らぬ人にお願いすることになると思いますが
その時にどのような人にお願いしているでしょうか?
・近くにいる人
・声をかけやすそうな人
それぞれいろんな考え方はあるでしょう。
あまり何も考えてないこともあるでしょう。

私は基本的には一眼レフのカメラとか
比較的しっかりしたカメラを持っている人をにお願いするようにしています。
なぜならそういう人は相当高い確率で写真を撮るのが上手だからです。
別にそんな高度なことを求めているわけではありません。
構図さえよければそれで良いので、
めちゃ高価なカメラを持っているようなレアな人を探す必要はありません。

たまに写真をお願いしたときに、
ひどく残念な写真を撮ってくださる方がおられるのですが、
確認させていただいた後に、
「すいません、ここをこうしてもう一度・・」
なんてことは言えませんよね・・。

とても小さな事柄を例に出しましたが、
これが目的から逆算して考えると言うことだと思います。
このケースでは、
目的は良い写真を撮ってもらうと言う事ですから、
それにふさわしい人がいるはずです。
すると必然的にカメラが上手い人=ちゃんとしたカメラを持っている人
と言うことになります。
これを目的を考えずに目の前の事
(話しかけやすそうとか手っ取り早いとか)
にとらわれると
変な写真が出来上がったりするわけです。

成果物の最も大切な目標は?

仕事や経営でもでも同じことが言えます。

目的を明確にせず目の前のことにとらわれて安易に手をつけたり、
仕事を安易に人に依頼することがあります。
すると、
自分の求めているものにそぐわないものが出来上がったり、
最終的な成果物の精度が落ちたり、
目標に向けて少しずれたものが出来上がったり
そんなこんなで、遠回りすることになったりしてしまいます。

また別の切り口では、以前の私がそうなのですが、
目の前の事のいろんな心配事
「これをやってあーなったらどうしよう」とか
「この人に連絡をして断られたらどうしよう」とか
そんなことを考えていると時間ばっかりかかってしまって
なかなか前に進みません。
こんなときは、「目的はなんだ」ということにフォーカスして考えると、
まさに今自分が到達すべきことに対してのアプローチができますから、
あれやこれや考える必要なく
何が最も適切な行動なのかと言うことがわかるようになります。
最低限の気遣いは必要ですが、
過剰な気遣いは目的を見失ってしまいます。

仕事を人に依頼する時も。

人に仕事を依頼する時は、
相手方にもこういう考え方を理解してもらうことで、
その成果物の精度は、全く異なったものとなってきます。

特にその仕事が「部分的」な仕事の依頼である場合。
ただ、「この仕事やっといて」
と投げるのではなく、
その仕事の最終的な目的は、目標は、どのようなものであり、
その仕事が全体の仕事のうちどういう位置づけにあるのか、
そのためにはどういう成果物が理想的なのか
これを正しく伝えて理解してもらう必要があります。

いずれは、
「こんな仕事全体のこの部分ですよ」
ということを伝えるだけで
理想的な成果物が出来上がってくるように
教育をしていくことも必要だろうと思います。
そのためにはやはり最初のうちは、先ほど述べた通り、
「こういう目的があるからこういうものが必要なんだよ」
と言うことを正しく伝えて、
「いずれはその判断が自分でできるようになってね」
と徐々に階段をあがってきてもらうことが
教育なんじゃないかと思います。

勝手に気づいて、勝手に身につけろ
と言うのはそれは教育ではなく放置です。
そして、
「うちの社員は、気がつかん」
と文句を言っている経営者が、とても多いように思います。
それでは、優秀な人が会社に入ってくるまで
ずっと待ち続けるしかない、ということになってしまいます。
そんな運任せよりも、意図的に教育してスキルアップしてもらう方が
絶対にいいですよね。


いずれにしても、まずは、
自分自身が論理的に最終ゴールから逆算して
物事を考えられる習慣を身に付けるようにしましょう。
自分がそれをできていないのに社員さんにそれを求めたって、
難しい話ですからね。

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