学んだら、動かねば。

勉強会にしても、読書にしても、講演会にしても、
それを活かさねば意味はありません。

行動に移したかどうか。

経営を学ぶ場はたくさんあります。
様々な勉強会に参加することもできますし、
講演会にも参加できますし、
書籍を通して学ぶこともできます。

今でしたら、youtubeなどで
情報を吸収することもできるでしょう。

しかしそうやって、同じように学んだ人でも、
経営に活かして、「良い会社」を作っていける経営者もいれば、
逆に全く活かすことのできない経営者もいます。

この差はなんなのでしょう。

もちろん人間がやることですから、
そもそもの経営能力に差があるということは、否めません。

しかし今までいろんな人を見てきて、
そして自分自身の実体験から、
その大きな差は「行動したかどうか」
によって、現れていると思います。

学びの種類にも、いろいろあります。
即実行し結果につながりやすいノウハウ的なものから、
着手して時間をかけて成果が出てくるものもあります。

いずれにしても「やったかどうか」ということがキモなわけですが、
ノウハウ的なものは、成果に直結する分、
よりわかりやすいです。

能力の高さは関係ない

我々税理士やコンサルの業界でも、
純粋に知識をインプットする研修のほか、
「こんな新たな事業を展開しませんか」
というような、
ノウハウセミナーもあります。

将来の収益性を考えて、こういったものに参加するわけですが、
その中で実際にそれを収益化できている人というのは、
おそらく10人に1人、
多くて2人くらいじゃないかと思います。

その収益化できなかった8割~9割のうち、
実際にやってみようと行動に移した人は半分くらいで、
残りの半分は行動すらしていない、というのが
私の感覚です。

ここに大きな問題があります。

せっかくお金と時間をかけて学びに来ているのに、
学んだだけで、
「とてもいい話しを聞いた」
と満足して終わらせてしまっている人が大半なのです。

残念ながら私たち経営者は、
インプットが仕事ではありません。
もちろんインプットは大切ですが、
経営者が学ぶべきは知識ではなく実学ですから、
インプットしたものを実際に現場に取り入れないことには
全く意味がないのです。

そしてインプットしたものを行動に移すかどうか、
ということに能力は関係ありません。

「最終的にどれほどの成果につなげることができるか」
ということは
経営能力がものを言うかもしれませんが、
とりあえず「やるかやらないか」ということは、
ある意味、
目の前に置いてあるスイッチを押すか押さないか、
くらいのレベルのことですから、
そこに能力は一切関係ないのです。

時間とお金を大切に。

先ほどお話しした通り、
何かを学ぶために人は時間とお金を使っています。
両方とも限りある、大切な経営資源です。

それを犠牲にしてせっかく学びに来ているわけですから、
それを活かさない手はないかと思うのです。
せっかく学んだとしても、
それを実行に移さないということは、
事実上そこで学んだことはゼロ。

何も学ばなかったのと変わりません。

知識としてインプットしても
使わなければ忘れ去られていきますので、
そのインプットそのものが、
ほぼ、なかったことになります。

そしてそこに時間とお金を使っているということは、
それはゼロどころか実はマイナスなのです。

続けたかどうか。

もちろん、最終的にそれを経営にちゃんと活かすことができたかどうかというのは、
それをあきらめずに継続できたか、そして
その継続の中で改善し続けることができているか、
ということが重要になることは言うまでもありません。

しかしこれもまずは
「とりあえずやってみる」
という第一歩の先にしか生まれてこないものです。

ただ単に面倒くさくて手をつけない人もいるでしょう。
遠い先を見過ぎて、
「自分には無理だ」
と思ってしまう人もいるでしょう。

でもそんなことはやってみなければわかりません。

もちろん話を聴いてみて
「これはあまり好きではないな」とか
実際にやってみて、
「これは自社には合わないな」
とかいうこともあるかと思います。

そんな場合はその場で捨ててしまうのも一つの判断。

しかしそういうことでもないのに、
ただマインドの問題だけで着手すらしないというのは、
経営者の姿勢としては、難ありです。

実際に結果が出ているかどうかというのは、
こんな些細なことの積み重ねでもあるということなのだろうと
思うのです。

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