それぞれの仕事には、それぞれの仕事道具、というものがあります。
「仕事道具にはちゃんとお金をかける」
これ、結構大切だと思っています。
よく使うものには投資する
よく使うもの。これがまさに仕事道具です。
それが商品・製品を生み出すにあたって直接関わってくるものは、
その良し悪しによって、確実にその成果物の品質レベルが変わってくると思います。
やはり良い職人は、良い道具を使っています。
ですので「二本差しは武士の魂」ではないですが、
「これが自分のプロとしての仕事道具」
と思えるものにはきちんと投資をして
大切に使うのがいいんじゃないかと思います。
私でいうとそれは圧倒的にPCであり、
その入力デバイス(要はキーボード)・ポインティングデバイス(要はマウス)
です。
私のPCは使い方が事務関係がメインで、
そんなにグリグリ3Dを扱うわけではありませんし、
映像編集などもそうめったにあるものではありません(少なくとも現状は)。
ですので15万~25万くらいが程良い感じです。
このように、
「どんな使い方をするから、どこに力を入れる」
という判断はとても大切です。
あと、どこでも仕事ができるように、基本はノートパソコン。
そして事務所に戻って一本USB-Cを差せば、デスクトップPCみたいに使えるよう、
ドッキングステーションの存在は必須です。
これについては結構どの商品も不安定で、
いろいろ試してみましたが、現在はDELLの「Dell Dock-WD19」に行きつきました。
キーボードとマウスはこれまで何度か紹介していますが、
キーボードについては、東プレのREALFORCE。
見た目は普通過ぎるキーボードですが、
だまされたと思って一度使ってみて欲しい一品です。
本体の重さも価格も、キーボードとは思えないほどカワイくないですが。
マウスについては、私はトラックボール派ですので、
現在はロジクールのM570を愛用しています。
ダブルディスプレイ・トリプルディスプレイや、超ワイドディスプレイなどの場合、
端から端までの移動がマウスでは大変ですので、
トラックボールがオススメです。
ちなみに電卓にはそれほど投資をしていません。
エクセルを駆使するようになって、使用頻度は激減しています。
日によっては一度も使用しない、なんてこともあるくらいです。
昔は、「会計人の魂!」とか言ってたんですけどね(笑)
長く使うものに投資する
「安物買いの銭失い」という、誰もが知ってる言葉があります。
安いものは結局あまり役に立たなかったり、使い勝手が悪かったり、
すぐに壊れてしまったり、ということですよね。
ですので、長く使うものに関しては
きっちりと投資をした方が、
結果としてコスパが良かったりします。
前述のPCなどは、定期的な買い替えが前提となりますが、
長く使うものは、自分との関りがものすごく密になりますから、
自分に本当にちゃんとフィットしたものを選ぶべきですね。
私にとっては「イス」が、そんな存在です。
やたらと座っている時間が長いですから、
中途半端なイスだと、とても疲れてしまいますし、
リアルに腰をやられてしまいます。
ですからここは、投資のしどころ。
現在使用しているのは、オカムラのコンテッサ2。
高級オフィスチェアとしてはアーロンチェアが有名ですが、
私はどちらかというと、こちらの方がしっくりきました。
腰の負担も違いますし、一つ一つのパーツの滑らかさも違いますし、
そして何年使ってもビクともしません(現在8年目)
価格はなんと、20万円ほど。
イスにお金をかけるという発想がない方には驚きの価格ですが、
きっとこれは私にとって、ほぼ一生ものになるんじゃないかと。
「長く使うもの」として他によく言われるのは、
スーツやカバンや時計などがあるでしょうが、
基本スーツは着ませんし、仕事上の外出は激減してますし、
時計は昔から身につける習慣がありませんので、
費用対効果を考えて、これらには全く投資をしていません。
サブスクへの投資はメリハリを。
今や一般的になった、というか、
逆にPCなどでは何をするにも、今やサブスク。
その分、気が付いたら無駄なサブスクに漬かっている、
というところに気を付けねばなりません。
しかし、これも仕事ツールですから、
それが仕事の効率と品質を高めてくれるのであれば、
変にケチるところではありません。
無料版も確かにありますが、
有料契約をすることで確かに意味のあるものは、
ちゃんと有料契約をするようにしています。
ちなみに今、私が敢えて課金して使用しているサブスクは、
Evernote:容量を増やしている。
Chatwork:半永久的に過去のチャットを見ることが出来る。
ChatGPT:回答スピードが速まる
Teamviwer:遠隔操作。顧客対応に便利
DropBox:容量を増やしている。
JustSystem:ATOK。Microsoft IMEよりかしこい。
Zoom:利用時間無制限
ほか税務会計ソフトとして、
達人、弥生シリーズ、MoneyForwardに定額支払いをしています。
だいたいこんなところでしょうか。
それもこれも、業務スピードのアップと提供サービスの向上と利便性(ストレス回避)。
ただ、サブスクの怖いところは、惰性です。
定期的にどんなサブスクに加入しているか確認して、
継続的に見直しをかけていきましょう。
社員さんの設備にも投資する。
この仕事をしているとよく顧問先から
「利益が出たから節税したい」
と言われます。
税理士ですから当然ですがw。
利益が出たなら、そのまま置いといたら?とも思うのですが、
一方で、変な使い方をするくらいなら、
やはり利益が出たときこそ、将来に向けた投資をしたいところです。
これは節税とかそういうことではなくて、
適切な経営判断ですよね。
せっかく利益が出たわけですから、
それは今後の収益性を高めたり、効率性をあげたり、
というところに投入したいものです。
ですので、
「それじゃ、社内の環境整備に向けてはいかがですか?」
という話しはするようにしています。
活きたお金の使い方ですからね。
私の目から見て、明らかに社内の仕事環境が全然整っていないにも関わらず、
「そうは言っても、特にお金をかけるところが見当たらない」
とおっしゃる経営者の方、わりとおられます。
この言葉を発する方には二通りいて、
一つは、ただ単に、社員さんの使うものにお金をかけたくない、
というケチな経営者です。
もちろん何でも贅沢がいい、と言ってるわけではありませんよ。
でも、働きやすい環境というのは、とても大切なことですからね。
何でも我慢を強いたら良いというものでもありません。
特に経営者の周囲だけが贅沢になっている方は、要注意です。
むしろ実務をやっているのは社員さんですから、
そのお金はそっちに向けてやる方が効果的だと思います。
そしてもう一つは、経営者がITリテラシーに乏しい、
というケース。
経営者がITの理解に乏しく、かつ設備投資の権限が経営者だけにしかない場合には、
社員全体が、その乏しいITリテラシーに巻き込まれます。
今更ITへの理解を深めるということが難しいのであれば、
直接社員さんとかに聞いてみると良いんじゃないかと思います。
プロにとって、道具は武器です。
当然高価であればそれでいい、というわけではありません。
しかし、プロだからこそ、
それを使用する人にとって使いやすい道具、というものに
こだわってみてもいいのだろうと思います。
仕事環境も、仕事をする人のモチベーションを高める、
一つの大きな要素だと思うのです。