デザインスゴロク、具体例

昨日はフレームワークがいかに便利かということと、
そんなフレームワークの一つであるデザインスゴロクの簡単な説明をさせていただきました。
→昨日のブログはこちら
今日はそのデザインスゴロクの具体例について。

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デザインスゴロク作成手順のおさらい

昨日のコピペになりますが、まずはデザインスゴロクの
作成手順について。
1.最初に真ん中にテーマを書きます。
 2.三角の3つの頂点にある〇(A、B、C)に、
   そのテーマから考えられる最も大切なキーワードや
   ポイントを記載します。
 3.真ん中のテーマと(A、B、C)をつなぐ間の長い丸に、
   〇に埋められたテーマとの関連性を記載します。
   この関連性には
   具体的な手段や関連の理由、
   関連によって生み出されるものなど、
   幅広く柔軟な発想をもって埋める必要があります。
 4.最後に各頂点の(A、B、C)同士をつなぐ間の
   長方形を記載します。
   ここにはそれぞれのキーワード同士が
   からみ合うことで生み出されるもの、
   それぞれのキーワード同士がかけあわせて
   生じる相乗効果、
   それぞれを活かしあうために必要とされるものなど、
   それぞれの関係示すものを記載します。

昨日もお伝えしましたが、
各項目でのそれぞれに記入する要素は統一するようにしましょう。

1~2.中心テーマ、そしてポイント3点。

まずは、真ん中にテーマを書きましょう。
今回のテーマは、「〇〇村の活性化事業」とします。
テーマが決まりましたら、次に
三角形の頂点にA、B、Cを記入します。

中心テーマである「活性化事業」からどのように展開するか。
今回はその事業内容を深めていくことを目的にするということで、
その事業を通して実現しようとする3つの目的を記載します。

「来る人を増やす」
「住む人を増やす」
「事業を伸ばす、残す」

中心テーマとこの3つの軸が、
このデザインスゴログ全体のベースとなってきます。

3.テーマと頂点の関連性

次に、テーマと「A、B、C」との関連性、
「a、b、c」を埋めていきます。

今回は「事業を深める」ということがテーマですから、
この「活性化事業」を通してそれぞれの目的を実現するために、
具体的にどのような事業を行う可能性があるか、
ということを記入していきます。

これが理念・コンセプトなどを深めていく場合であれば、
「その3つの目的に、どのような思い入れがあるのか」
という内容にしても良いかと思います。
いずれにしても今回は事業深化が目的ですから、
ここには具体的な事業内容を。

a.民泊・テナント・観光事業、シェアオフィス
b.子連れ家族にやさしい賃貸事業・保育所事業
c.コンサル事業・M&A事業・ブランディング事業

実際に行うかどうかは別にして、
自分の中での妄想を膨らませて、
どんなことが考えられるかどんどん記入していきます。

4.各頂点(3つのポイント)同士のつながり

そして最後にA、B、C同士のつながりである、
「あいう」です。

ここは少し頭のひねりどころ。
このデザインスゴロクをどういった趣旨で作り上げるかによって、
ここに記載される内容は大きく変わってきます。

それぞれの事業の連携でどのような新たな事業が考えられるか、
という内容でもいいでしょう。

今回は内容を深めていきたいので、ここには、
それぞれの事業同士の相乗効果としてどのような価値が生み出されるのか、
ということに着目して書いていきたいと思います。

あ.仕事が増えると、人が増える。
  事業の人手不足解消
い.事業者間のコラボ・連携で〇〇村に活気とうるおいが。
う.事業が残ると、人が残る。
  〇〇村らしさが残る!

全体を眺めてみる

ようやく全部の項目が埋まりました。
この段階で全体を眺めてみましょう。
「活性化事業を通して、具体的に何をやって、それが何を生み出すのか」
というテーマのプレゼンが
容易に理論的に説明できる図になっていることが
わかるだろうと思います。

・活性化事業を通して、A、B、Cということを実現していきたいと思います。
・その実現のために具体的に、a、b、cという事業に取り組むことを予定しています。
・この事業を行うことで、このような価値が生まれます。またそれぞれの事業は切り離されたものでなく互いに相乗効果を生み出すことができます。
・活性化事業を通してこれだけの価値がこの地域に新たに作られて、その事業を中心に人と人がつながり合い、それが地域にうるおいを与えてくれるはずです。ほらおもしろいでしょ?
とこんな感じです。

簡単にまとめたので10行程度のものになりましたが、
それぞれ膨らませて具体的に話せば、
短くても30分ほどのプレゼンにできるだろうと思います。

別にプレゼンすることが目的ではなありませんが、
プレゼンできるということは、
それだけ頭の中が整理できた状態になっているということ。
そこに大きな意味があります。

今の事業に行き詰まりを感じていたり、
今の事業そのものを深めて考えてみたり、
新しい事業に取り組んでみようと思ったり、
そんなときにはぜひ、このデザインスゴロクに沿って、
頭の中を整理していただけたらと思います。

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