求人を集めるためにできること。

人はあまっているのに、自分の会社には人がこない。
隣のあの会社には人が来るのに、自分の会社には人がこない。
10年以上前から、どんな経営環境にあっても、
ずっと言われていることです。
ポイントは結局、
「うちの会社は選ばれるだけの魅力があるか」
ということに尽きるのだろうと思います。

収益性と将来性はあるか

特にそこの会社の正社員になろうと考えている人にとって、
その会社の収益性と将来性は大切です。

もちろん会社の利益などはオープンにしていることは少ないでしょうし、
中で実際に勤務している人も
具体的に把握しているわけではないでしょう。

しかし残念ながら
「なんとなく」
伝わってしまうのです。

自社がどんな事業をどのように行うことで、どれだけ稼ぐのか。
少なくとも経営者はそれを具体的にイメージ・言語化できるべきですし、
それがそこで働くことの安心感やモチベーションにつながり、
それが会社の「雰囲気」として現れてくるのです。

明るい雰囲気があるか

基本的な話しですが、社内の空気が明るいかどうか、
ということも大切なことですね。
なんだか閉塞感が強かったり、
そこで働いている人たちの表情が暗かったりすると、
それはあからさまに、会社の雰囲気に現れてきます。

逆に、風通しが良い風土であったり、
そこで働いている人たちが生き生きとしているようであれば、
それは会社の「オーラ」として現れてきます。

人間当然、暗いところよりも明るいところに集まります。
不満そうに面白くなさそうに働いているとこよりも、
笑顔はなくとも生き生きと働いているところに集まります。

雰囲気の良くない会社が、明日から良くなる、ということは、
まずありえないことだろうとは思います。
しかし、その良くない雰囲気を作ってしまっているのも経営者の責任。
そしてその作り出している雰囲気が
求人にも大きく影響しているのだと言うことを理解いただきたいのです。

働く環境の条件が整っているか、魅力的か。

そして最後に働く条件。

給与などの金銭的な条件は、
ここに含めないものとしてお話しします。

世の中、働きたくても
その人それぞれの置かれている事情によって、
なかなか自身が働ける条件に叶う会社がみつからず、
結果働くことができない、という人がたくさんいます。
極めて優秀な能力を持っているのに、
そんな理由でパートになることすらできていない人たちは、
間違いなく一定数おります。

そうであれば、そんな人たちも働くことのできる環境を、
工夫を凝らして作っていけばいいのだろうと思います。

・時間の制約が強い人もいるでしょう。
・育児で子供との時間を大切にしている人もいるでしょう。
・親の介護で自由が利きにくい人もいるでしょう。
・そもそも家から離れることが困難な人もいるでしょう。

こんな人たちを、
自社の環境を整備したり
業務のありかたを工夫することで
雇用することはできないのか。

もしそれが可能になれば、
その環境は非常に魅力的なものとなります。

テレワークの仕組みを構築して、
ご主人が転勤を繰り返しても同じ会社で働き続けることができるようになっている会社があります。

一日に2時間ずつなど、超短時間の勤務でもOKという仕組みになっている会社があります。

会社に子供を連れてきても大丈夫という会社があります。

いずれも小零細企業で実現していることであり、
お金があるからできていることではありません。

もちろん業務内容によっては困難なこともあるかもしれませんが、
その業務内容なりに、工夫の余地はいくらでもあるんじゃないかと思います。
そこを、できない理由を探して思考停止しているケースが非常に多いんじゃないかと感るのです。

先日の「間違い探し」の話しにも通じるとこですが、
「工夫の余地は必ずある」
と考えるところからスタート。
隣の求人の上手な会社を捕まえて、
「隣にはあれがあるから、うまくいっている」
ではなく、
どうすれば現状で自分の会社は雇用者にとって少しでも魅力あるものとなることができるのか。
と考えましょう。
そしてその答えは必ずある、と思い込む。
それが求人力を高めるキモであると思うのです。

タイトルとURLをコピーしました