先月、「毎日ブログを書く。平均2000字を目指す」
というテーマをもってブログ作成をはじめ、
今日をもってとりあえず1ヶ月が経過しました。
無事ここまで雨の日も風の日も(?)、毎日継続してアップすることができました。
文字数もちゃんと測定してませんが平均2400文字くらいかなと思います。
第一回でも触れていることではありますが、改めて
なぜブログをしようかと考えたのか。
それを毎日更新しようと考えたのか、
それをビジネス視点で綴りたいと思います。
自分自身のビジネス上の発信
私はブログそのもので収益をあげることを目的としているわけではありません。
ですからブロガーという言葉の定義はよくわかりませんが、
「ブロガー」と呼ばれることには抵抗があります。
私はあくまで、
「小零細企業の経営コンサル」であり、
「税理士」ですから。
その本業のために私はブログをはじめました。
私の提供している(または提供しようとしている)業務は次のようなものがあります。
税務顧問
経営動画配信サービス
ブランディングコンサル
M&A
個別動画販売
お客様に満足いただくべく、そして期待を超えるべく
これらの商品を日々磨いているわけですが、
ただ商品の品質を高めていくだけでは、誰も当社と契約いただくことはありません。
ちゃんと
「ここに、こんな能力をもったこんな税理士・経営コンサルがいるんですよ!」
ということをできるだけ多くの人に知っていただかないことには
新規のご契約をいただくことはできないのです。
既存の顧客で現状(2021年10月現在)手いっぱいなわけですが、
将来的に廃業やM&Aで、放っておいたら顧客数は間違いなく減少していきます。
その空いた後を、よりよい顧客との
よりよい契約で埋めていくことが大切です。
そして私たちの業界は基本的に「完全労働集約型」ですので、
当社のように超小規模で経営を成長させていくことを考えると、
「天井」はわりと低いところにあります。
何も考えなければすぐに頭打ちになってしまうんですね。
そこでレバレッジを効かせた業務を伸ばしていく必要があります。
それが「動画配信サービス」となっています。
これについても同様で、
「ここに、小零細企業向けにこんな知識や情報やノウハウを提供してくれるコンサルがいるぞ」
ということを積極的に広く届けていかないと、
誰も私のところにたどり着いてもらえないのです。
もちろん私自身がいろんなところに顔を出して
人間関係を構築することで新規顧客を増やしていったり、
ということは可能ですし、
その方が手っ取り早くもあります。
しかし、「Topの人間関係だけで仕事を増やす」というところに
少し抵抗があります。
人間関係ではなく、仕組みで仕事を増やすことが大切だと思っていますし、
その手法を顧問先に伝えていかなければなりませんので、
そのためには自ら実践しなければならないと思っています。
コンサルといっても、自身の単なる理論や知識を伝えるのと、
それを実際に体験したうえで伝えるのとでは、
説得力に大きな差が生まれます。
だからこそ自分自身で実際に取り組んでみて結果を出すということが、
とても大切なことだと考えます。
ミスマッチを防ぐ
私たちの仕事は、顧客と弊社(特に私自身)との信頼関係が
絶対的に必要な仕事です。
税務関係は会社の数字の内部までさらけだしてもらうことになるわけですから、
信頼関係は必須です。
しかし実は、それだけでは不足なのです。
税務についても経営についてもいろんな考え方があります。
経営に関しては当然のことながら、
経営を基軸に考えたとき税務をどうとらえるか、ということについても
経営者によって様々な方向性があります。
そして私も経営コンサル・税理士として、
明確な方向性があります。
そしてその方向性に基づいて顧問先を指導させていただきます。
これがブレているようではコンサルタントとして問題がありますし、
そもそも私自身に大きなストレスがかかります。
そしてお客様も根本的に自分と考え方が違う形で経営指導を受けたとしても
納得いただけるわけはありませんし、
「なんか違う、こんなん求めてない」
ということになってしまうでしょう。
いわゆる「ミスマッチ」です。
私の経験上、契約は締結することよりも解除することの方が
数倍大変なことだと思っています。
双方にとって大きなストレスとなります。
ですから、ミスマッチは可能な限り除外する必要があります。
そこでブログで自身の考え方を思いっきり発信していくのです。
「この内容についてはこんな考え方をしているよ」
「こんなケースにはこんな方法を考えるよ」
「これは私としては許されないよ」
ということを、歯に衣着せぬ形で語りつくしていくのです。
契約前段階で信頼関係ができきれていないとき、
なかなか直接面と向かって伝えにくいことであったりもします。
伝えることを忘れてしまうこともあります。
だから、相手の顔が見えない段階で、
しっかりと当社の考え方を理解していただく必要があります。
そのためにブログは存在します。
今後も多少のミスマッチは出てくるでしょう。
当社の求めていないような方や、
当社では解決できないような方が相談に来られるかもしれません。
こんな場合に、次はそうならないよう、
随時ブログサイトを更新していくようにしています。
「正しく」共感していただくために、
結構きわどい主張を書くこともあるでしょう。
そこまでしないと、正しくは伝わりませんから。
それができるのがブログなのです。
ただやはりブログも公共への発信ですから、限度があります。
さらにきわどい内容を届けるにはメルマガが必要だなと感じています。
書くことのアウトプット
人間、それほど頭の良いものではありません。
一度聞いたことなど、あっという間に忘れています。
いや、忘れていなくとも脳みその端っこの端っこの方に追いやられて、
もう一度同じ話しを聞いたときに
「そう言えば、そうだった」と思いだす程度です。
場合によっては再度聞いても思い出せないこともあるかもしれませんw。
これは記憶が定着されていないからです。
一度本で読んで感動して実践しようとしたことでも、
翌日にはすっかり忘れてしまってますよね。
あの感動はなんだったのか、と(笑)。
だから人間は、インプットしたものをちゃんと記憶に定着させるため、
そしてそれを実践につなげるために
「アウトプット」する必要があります。
インプットしたことをもう一度読んだり聞いたりするのではなく、
自分の中で整理して能動的にイチから書いたり話したりすることで、
自分の血肉とすることが可能となります。
私はコンサルでもあり、経営者でもありますから、
自分のインプットした知識をちゃんと自分の言葉として伝えたり、
自社の経営に活かしたり、ということが必要となります。
そのためにはただインプットするだけではなく、
それを使える道具とする必要があるのです。
毎日こうやって文章を書くことで私の頭の中は整理され、
コンサルとしての商品が磨かれ、
経営者としてのスキルがあがっていくのです。
蓄積されていく。
話した内容は、それが瞬間的なものであるからこその価値があるわけですが、
やはりその場限りのものとなってしまいます。
同じように時間をかけて発信していくのであれば、
それは流れ去ってしまうものではなく、蓄積されていく方がいいに決まっています。
そしてこうやって日々記録していったものの一つ一つは小さなピースであったとしても、
これらが積み重なっていくといずれ、
とてつもなく膨大な蓄積になっていきます。
毎日続けるわけですから、それなりにしっかりした内容のものが
年間で365件の記事となります。
3年で1000件を超え、
10年で3500件を超えます。
自分自身の考え方がまとめられたものとしてこれだけの蓄積ができるということは
スゴイことだと思います。
まとめていけば、いずれ書籍にできる日が来たりするかもしれません。
自分で勝手にKindle書籍にすることは、ほぼ自由ですしね。
日々積み重ねることは、力です。
当社にとっての大きな財産になっていくと確信しています。
ですからこのブログは、ワードプレスで作成しています。
特定のブログサービスを使用していて、
「ある日サービスが終了して全部なくなりました」とか
「ブログサービスから排除されました」
などということがあるとシャレになりませんので。
信用を生み出す
信用は私側でコントロールできる話しではなく、
相手方が受け止めて作り出すものですので、
「信用を生み出す」なんてことをこちらから決めつけることは、
なんだかおこがましいようにも思います。
しかし、きっと毎日これを継続することで、
そこに信用が生まれるものだと思っています。
毎日継続する、習慣づける、ということはなかなか難しいことです。
たとえ3日は続いても、これを毎日何年も続ける、ということは
誰にでもできることではありません。
だからこそ継続していることはそれだけで信用を生み出します。
そして、毎日本気のブログを継続している税理士はそんなにいません。
いるにはいますが、ほとんどが「税務」を切り口にしていることが多いと感じます。
「経営全体」「マーケティング」「ブランディング」などの視点で、
毎日ブログを継続している税理士は多分ほとんどいないんじゃないかなと思います。
それだけで私はちょっと特殊な人間となることができます。
こうすることで当社と私自身のブランディングを行っていくことができるのです。
ここまでいろいろと、私がブログを始めたことの効用を記載させていただきました。
しかしこれも今後永続的に続けることができてこそ、です。
これから間もなく年末調整~確定申告、という
業界ならではの繁忙期がやってまいります。
そこをどう乗り切ることができるか。
今からいろいろと準備しておく必要がありそうです。