プロジェクタをホワイトボードのように使う。

セミナーをしているとき、
プロジェクタの画面上に書き込めたらいいな、
と思ったことはありませんでしょうか?
今日はその手法にについて。

私の場合

私は税理士ですので、
数字を扱うセミナーを行う機会がたくさんあります。
これまでは、プロジェクタで解説を映しながら、
数字を埋めていくような部分は、別でホワイトボードを準備して、
そっちに書くということを続けてきました。

「今、このままこのプロジェクタに映ってる画面に上から数字が書けたらなぁ」
と思ったので、いろいろアプリを探して、
使いやすいものに辿り着きました。
あくまで私が個人的に探した結果ですので、
これがベストだとは限りません。
しかしそれぞれのアプリの使い勝手を考えると、
決して悪いものではないと思います。

GoodNotes と LetsView

結果として私はこの組み合わせになりました。
手書きとなるとipad、ということになるのですが、
ipadの画面をそのままプロジェクタに写すのはわりと難しいことです。
可能といえば可能なのですが、環境が限定的で、
環境が違うとできなくなってしまいます。
セミナー会場が外出先の場合、その会場の設備に依存しますから、
できるだけどこでも手軽に同じことができなければいけません。
ということで、
「ipadの画面をノートパソコンにミラーリングできれば、
 結果としてipadの画面をプロジェクタに映せる!」
との発想から、
まずはミラーリングアプリを探しました。

そしてそれがこのLetsView。

ipadとノートPCが同じwifiにつながっていれば、
お互いのミラーリングが可能となります。
ipad→PCだけでなくPC→ipadということも可能ですので、
対面のプレゼンなどで相手方にipadを渡して
見てもらうという使い方も可能です。

そして次に、手書きアプリです。
真っ白なホワイトボードに手書きができるだけでなく、
既存のプレゼン資料に直接書き込むことができることを求めていました。
そしてPDFのページ送りに関しては、
スクロールしていくのではなく、
指でスライドすると次のページにさっと切り替わる、
という形式の方が使い勝手がいいものですから、
この両方の要望に応えるものを探しました。
そして現在使用しているのが
GoodNotes

これは相当便利です。
Dropboxに保存しているPDFも開くことができて、
そのPDF上に自由に書き込みができます。
うちの事務所の資料はほぼドロップボックスに保存されていますから、
事務所の資料はどこにいても、
ほとんどの資料をipadで開いて、
ここに自由に手書きして保存、
ということが可能なのです。

プレゼンだけでなく、
資料のチェックや、書類へ指示を書いて相手に送る
などといった場面でも、非常に有効です。

さらには、タッチペンでの操作をポインタに切り替えることもできるので、
プロジェクタをレーザーポインタなどで照射する必要もなく、
普通に講義をしているときにはタッチペン操作をポインタとして使用し、
書き込みたいときには描画に切り替える、
という使い方ができます。

またzoomには、iphone・ipadを画面共有する機能がありますから、
zoom会議をしながらipadでPDF資料をGoodNotesで展開し、
そのうえに直接字を書きながら相手に説明をする、
といったことも容易になりました。
これまで他のウェブホワイトボードアプリを模索していましたが、
これで一発解決です。

具体的手順

まず、PCとipadのミラーリングです。
まずそれぞれにLetsViewのアプリをインストールします。
PCは以下のウェブサイトから。
 https://letsview.com/jp/
ipadは通常通りAppStoreからインストールできます。
なんと無料です(2021/11/11現在)。

インストールが終わったら、両方でこのアプリを立ち上げます。
するとipadの方でPCが検出されますのでそれを選択。

PC→ipadかipad→PCのどちらへのミラーリングかを訊いてきますので、
ipad→PCを選択します。

その後AirPlayで画面ミラーリングを選択すると、
ミラーリングが始まります。

この後はipadで操作したものがそのままPCに映ります。

つぎにGoodNotes
まずはGoodNotes5(現行、これが最新です)を
AppStoreからipadにインストールします。
こちらは980円。
しかし使い勝手を考えると、全然安いです。
まず最初にアプリを開いたあと、「新規」を押します。

すると書類を立ち上げる形式を訊ねてきますので、
「読み込む」を選択。

すると「ブラウズ」が出てきますので、
この中から開きたいPDFファイルが保存されている場所を選択すると、
その中のPDFファイルを選ぶことができるようになります。

選ぶと同時にファイルが開き、同時にアプリ内に取り込みされて、
自由に書き込み出来る書類となります。

あとは先のLetsViewと組み合わせてプロジェクタに投影するだけ。
手元でipadに記入したものが、
そのままプロジェクタの画面に表示されます。

もちろん手元ipadで拡大すると、プロジェクタ画面上でも拡大されますので、
細かい部分を説明するのにもとても便利です。

ちなみに開いた書類をそのままにして書類選択画面に戻って別の書類を開くと、
それぞれの書類をタブで切り替えることができるようになります。

セミナー中に複数のPDFファイルを行ったり来たりするときにも、
非常にスムーズに行うことができます。

以上、プレゼンの場で、PDFへの手書きをプロジェクタに投影する方法でした。
基本的に
「ミラーリングアプリ+PDF書き込みアプリ」
の組み合わせであれば何でも可能だと思いますので、
自分の使いやすいものを探して組み合わせていただけたらと思います。

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