一人で仕事をしている場合でも、
経営者として組織を束ねている場合でも、
そして会社全体についても、
どういったことにどれだけの時間をかけているかを知ることはとても大切です。
何に時間が、というのを仕事上で管理することは必須ですが、
今日はその「人生編」です。
全ては豊かな人生のために
皆さんは、自分の時間がどういったことにどれだけ使われているか、
ということを意識したことがあるでしょうか?
私はこのブログを小零細企業経営者(一人事業者を含む)に向けて発信しているわけですが、
その思いはそういった経営者が少しでも事業を良くすることができるようになったり、
それによってその経営者自身の人生を少しでも豊かにすることができたらと思って
書いております(それ以前に私の頭の中の整理でもありますが)。
それでは豊かな人生とはどんな人生かというと、
それは人それぞれ明確に異なるはずです。
自分にとって「豊かな人生」とはどんなものなのかを定義することは強くお勧めしますが、
そのあり方を強要するものでもありませんし、
強要することはできません。
私自身、少しでも自分の人生を豊かなものとするために日々考えて行動をしています。
当然反省も多いですが。
そして人生とは、その人自身の時間の集合体です。
ですから、自分の力で自身の人生を少しでも豊かなものとするためには、
時間の管理が必要だと思っています。
今、どのようなことに自分の時間を使っているのか、
そして将来まで見据えたうえで、どのようなことに自分の時間を使っていくのか。
これが自分の定義する「豊かさ」にフィットしているのか、
それが大切であろうと思います。
改善はすべて、現状分析から
人生を今より豊かなものとしていくには、
この「時間の使い方」を少しでも、自分の定義する豊かな人生の状態に
近づけていく必要があります。
現状のあり方に漠然とでも不満があるのであれば、
改善していくことが求められます。
そして改善とは「どの部分をどのように」ということですから、
まずは現状がどのようになっているのかを知ることができなければ、
どこを改善すればいいのか、わからないのです。
ですからまずは、現状分析。
今自分がどんなことにどれだけ時間を使っているのかを知ることから始めましょう。
もちろん感覚的になんとなくわかっているだろうとも思います。
しかし感覚はあくまで感覚。現実とのズレが必ずあります。
これは経営の現場でもそうです。
売り上げ分析にしても、ちゃんとデータをとってみると、思っていたのと違った結果になることや、
思ったよりもひどかった、という結果がでることが、
往々にしてあります。
ですからきちんと数字で、データとして記録していくことが大切だと思うのです。
データにできれば、集計や分析が可能となります。
数字はウソをつきません。
面倒かもしれませんが、一度数値でデータを取ってみられることをオススメします。
「こんなことになっていたのか」
という驚きの発見があるかもしれませんから。
データはあとで分析・加工できるように、
エクセルまたはGoogleスプレッドシートに記録していくことをオススメします。
そして集計するときにはどのような項目ごとにまとめていくか、
ということが大切になりますので、
まず最初に、その集計項目をどのように設定するのか、その設計をきちんと行いましょう。
そうでないと分析したときに自分の欲しい情報が手に入りません。
時間の使い方を変えましょう
そうやって、自身の時間の使い方のデータがとれたら、
どんな活動に自分が時間を費やしているか、ということが手に取るようにわかります。
それを自分の「豊かな人生」の定義に照らしたとき、
その分析結果の中に、必ず自分にとって不本意な形のものがあろうかと思います。
「こんな無駄なことに、こんなに時間を使ってしまってる」とか
「やりたくないことに、こんなに使ってしまってる」とか
「この部分を大切にしてきたつもりなのに、思ったよりも時間を使えていない」とか。
重ねて言いますが、どのような時間の使い方が豊かな人生なのか、ということは
人それぞれです。
しかし人生には、「無駄な時間」は必要だと思います。
「これは無駄だな」と思ったものをすべて生産的な方向に向けていくと、
それはとても息の詰まるような人生になるので、要注意です。
テーマはあくまで「豊かな人生」。
ストイックさを追求することが目的ではありません。
そして「無駄な時間」は必要かもしれませんが、
「自分がやりたいと思っていないこと」に多くの時間をかけることは、
良いことではないと思います。
もしやりたくないことに多くの時間をかけてしまっているならば、
なぜそういった時間が生まれてしまったのか。
どうすればそれを削減することが出来るのか。
これを考えて実践することが大切です。
そうやって空いた時間を自分の豊かさの定義に基づいて振り分けていく、ということで、
改善がなされていきます。
こうして、時間を「体系的に管理」することができます。
「時間のデータ収集自体が、自分にとってやりたくない時間だよ」と思われるのでしたら、
それは仕方ありません(笑)。
このデータ収集は継続して行ってこそ意味があることだとは思いますが、
それが面倒であるならば、
1ヶ月とかある程度時間の区切りをつけてトライしてみるのもいいでしょう。
そしてそれによって得られたものが大きければ、
それが継続するための動機につながるかもしれません。