私は電話があまり好きではありません。
お客様にも必要がない限りメールかチャット(できればチャットワーク)での連絡を
お願いしています。
電話にはいろいろ不具合がある
電話はもちろんとても便利なツールで、
その便利さは携帯そしてスマホになってさらに拡大しているわけですが、
光が強いとその分影が濃くなるように、
便利であるが故の不便さというか、弊害があるように思います。
ですから私は冒頭に書いた通り、
基本的に電話は好きではありません。
特に仕事の電話は。
これはもちろん私のワガママという部分でもあるわけですが、
当然相手にとっても自分と同じマイナスを与えてしまう可能性がありますので、
私が電話をするのは原則、
・相手が電話しか使えない場合
・超緊急で、絶対に今電話しなければならない場合
・相手の電話に折り返す場合
・何度も対話を繰り返して答えをだすような内容の場合
にかぎっています。
メールやチャットは時間を選ばない。
まずは電話の弊害よりもメール・チャットの利点ともいうべきものです。
電話は相手の状況に気を遣います。
今、仕事忙しくないかな?
今お昼休みでリラックスしてるときは悪いかな?
朝は朝礼やってるかな?
仕事の終わり間際は申し訳ないかな?
こんなこと考えてると、
電話をかけるタイミングはありません(笑)。
まぁそこまで考えてる人もあまりいないでしょうが。
しかし、少なからず気を遣うのは間違いありません。
それが、メールやチャットであれば、
相手が自分の見られるときに見るわけですから、
そういった気遣いが不要になります。
私は朝型ですから、早朝が一番仕事がはかどります。
ですから朝に連絡・報告をしたいと思うことが多いわけですが、
そんな時間に電話するわけにはいきません。
こんなときメール・チャットは便利なのです。
ただあまりに早い時間だと、相手に逆に気を遣わせてしまう可能性があるので、
相手も同じ人種(朝型人間)である場合にしか
あまりに早朝のメールなどは送らないようにしています。
たまにメールを送ったうえで
「メール届きましたか?」
という電話をしてくる方がおられますが、
意味がわかりません(笑)。
「お互い送るも読むも都合の良い好きな時間に」
というメール・チャットの最大のメリットを
完全に放棄していますよね。
最近はめったに見なくなりましたが。
電話は相手の時間を突然奪う。
先ほどのお話しの裏返しなのですが、
私が電話が嫌いな理由の最たるものがこれです。
電話をかけるとき相手が何をしているのかを知る由はありません。
ですから、電話をかけるということは、
相手の都合を考えずに不用意に相手の時間を奪うという行為なのです。
電話しか通信手段がなかったときはそれでよかったのですが、
現在はそれに代替するものがありますから、
そちらにシフトするのが正解であると思います。
意識を集中して、
しかもそれを途切れさせることなく行う必要のある仕事をしている場合、
それがたびたび中断されると、
仕事の能率が大幅に落ちてしまいます。正直言って、仕事が全く進みません。
ですから、
電話は極力出たくないですし、
極力かけないようにしています。
自分が時間を奪われたくない分、相手の時間も奪いたくありませんから。
もちろん、電話がかかってきてその相手がわかっているときに
それを無視するようなことはありませんが。
電話は記録が残らない。
電話は対話をスピード感をもって進めることができますが、
その記録が残りません。
そのときに手書きやPCに記録を残せばいいのですが、
必ずしもそういった環境にあるとも限りません。
もちろん録音することはできるわけですが、
それを後から再度聞き直すというのも手間でしかありません。
「忘れてしまうかもしれませんから、すいませんがメールでも送っておいてもらえますか」
とお願いすることがありますが、
これもお互い二度手間です。
お互いがどんな対話をしてきたのか、という履歴が残っているのは、
非常に安心感のあるものです。
ですから私は電話よりもチャットの利用をお願いしているのです。
お互い言った言わないということになるのは、気分が良くないですからね。
ただ仕事をしていると、逆に記録に残せないような会話ももちろんありますよね。
大人の事情で。
そんな場合に限っては電話の出番です。
要はその場その場の使い様。
電話でないと果たせない役割があるときには電話を使えばよいのです。
電話は今や固定電話よりも、携帯電話を使用することの方が圧倒的に多いと思います。
その分便利にもなりましたが、
人間を不幸にしているとも思います。
これからもいろいろと便利なものが開発され、
必然的に私たちはそれらを使わざるを得ない世界に呑み込まれていくことだろうと思います。
しかし、それらを「使わない」というのも一つの手段です。
全く使わないわけにはいきませんが、
どのように使うのがお互いもっとも便利で
お互いを最も尊重できるのか。
そしてお互いもっとも時間を効果的に使えるのか。
それらを適切に判断して取り入れていきたいものです。