パソコンを使っている人すべてがその便利さを享受している「マウス」。
しかしPC作業で効率をあげようと思うと、
意外とこれが邪魔をしていることがわかります。
なお、この記事でいう「マウス」にはトラックボールやタッチパッドなどの
ポインティングデバイス全般を含むということでお願いします。
なぜマウスは効率を落とすのか
1960年代に発明され、
その後スティーブジョブズが初めてパソコンに実装したとされるマウス。
ですから昔からパソコンを使用している人でも、
「マウスはパソコンに必須なもの」としての認識だろうと思います。
これがなぜこれだけ普及したかと言うとそれは、
「感覚的に使いやすいから」
ということに尽きるのでしょう。
マウスが一般化するまでは、
パソコンというのはキーボードでプログラムや命令を入力して使用するものでしたから、
とても一般人が広く使えるものというものではありませんでした。
もともとAppleには実装されていたわけですが、
Windowsの普及で
「マウスはパソコンとセット」ということが決定的となりました。
前段が長くなりましたが、
そんな使い勝手のいい(と言われる)マウス、
実際には割と不便な部分がありますものです。
その具体的な欠点は次の通り。
1.キーボードとマウスの間で腕を動かさなければいけない。
2.わりと狙いが定まらない
3.スペースをとってしまう(タッチパッド除く)
キーボードでほとんどのことはできる
実は通常のアプリは、キーボードだけで使用できるようになっています。
そしてもちろんマウスを使った方が便利なことも多いのですが、
キーボードでできることはキーボード内で片づけてしまった方が
上記の欠点をカバーすることができます。
そして、キーボ」ードで片づけるには、
ショートカットを使うしかないわけです。
そしてそして、ショートカットを使うには、
それを覚えるしかないのです。
最初の内は「これだとマウスの方が早い」と感じたりもするでしょうが、
慣れてくるとマウスを使うのがバカバカしくなってきます。
上記の欠点である1.と2.を肌身で感じるようになってきたらこっちのものです。
これらの欠点って、キーボードで片づけてしまうことの便利さに気が付かなければ、
欠点として気にならないんですよね。
その欠点すら「そういうもの」として受け入れてしまうからです。
ですからキーボードの便利さがわかるようになったら、
自ら積極的に「他にもっと便利なショートカットはないか」と
探すようになります。
アプリケーションごとのショートカットを知る
ショートカットにはWindowsの標準として
実装されているものがあります。
例えば、
コピー(Ctrl+c)、切り取り(Ctrl+x)、貼り付け(Ctrl+v)。
これらはPCがあまり得意でない人でも使っている、超有名どころ。
これはWindowsだけでなく、
アプリケーションなどでも同じように使えます。
その他個人的にお気に入りなのが、
検索(Ctrl+f)、Windowの切り替え(alt+Tab)、
Windowの最大化・最小化・幅寄せ(Windows key+上下左右)
入力作業では太字にする(Ctrl+b)や下線文字にする(Ctrl+u)。
そしてちょくちょく使いたくなる半角Spaceは、実は(Shift+Space)で打てます。
これらWindows標準で多くのアプリでも共通するものは
ぜひ一つ一つ身につけたいところ。
そしてこれとは別に、
「アプリケーションごとの特有のショートカット」
も見落とせません。
例えば私は仕事柄、弥生会計をよく使用しますが、
これもキーボードによるショートカットを利用することで
相当いろいろサボることができます。
最もよく使うのが、上の行の内容のコピー(Ctrl+f)。
これを押すと、今入力しようとしている項目に、
上の行と同じものが入力されます。
Windows標準では検索に割り当てられているものですので少し違和感がありますが、
慣れてしまうとどうということはありません。
その他、行削除は(Ctrl+Delete)、行コピーは(Ctrl+L)、行貼り付けは(Ctrl+y)。
ほかにもいろんな特有のショートカットが実装されています。
これと同じようなことが各アプリケーションごとに設定されているのです。
マウスでずるずるーっとカーソルを持って行って右クリックして命令したいものを選んで、
としているよりも圧倒的に早く済むことが多くありますので、
それぞれのお仕事で独自に使用する頻度が高いアプリケーションについては、
そのアプリごとのショートカットを少しずつでもぜひ身につけましょう。
PCの時短ネタはこれまでも何度か記事にしていますが、
それほどに重要なものです。
仕事の種類によっては、
仕事時間のほとんど、PCに貼りついているということもあるでしょう。
そんな人がこれらの技術を身につけるのとそうでないのとでは、
仕事の速度だけでなく、ストレスの蓄積という部分でも大きな開きが出てきます。
これは現代仕事人の必須科目だ、というくらいの気持ちで
取り組んでみることをオススメいたします。