先日「葬送のフリーレン」10巻が出ました。
しばらくわけあって、バックナンバーに頼りがちですが、
こんなタイミングですし、なんだか最近頑張り過ぎな気もしますので、
バックナンバーより「『葬送のフリーレン』と「頑張らない」生き方。」を。
----以下、2021/11/25のブログを転載します----
私は「頑張る」という言葉があまりすきではありません。
そして、私のブログのマンガネタに、思わぬニーズがあることを知ったので、
今日は「頑張らない」と「マンガネタ」の2つをテーマに。
『葬送のフリーレン』
週刊少年サンデーで今も連載中のマンガです。
主人公は長命種族エルフの女性「フリーレン」。
若い女性の姿ですが、ほぼ永遠を生きる種族であるため、
1000歳をゆうに超えています。
そんな彼女(魔法使い)が、旅の仲間である
・リーダーの勇者ヒンメル(人間)
・戦士アイゼン(ドワーフ)
・僧侶ハイター(人間)
とともに10年の旅の末、魔王を倒して帰ってきたところから
お話しが始まります。
普通こういったファンタジーものは、
「魔王を倒すために!」という話しになりますが、
倒したところから始まるというところに惹かれて、読み始めました。
フリーレンは長寿であるため、
人間とは、時間のとらえ方が全く違います。
彼女にとって、時間はほぼ「永遠」のもの。
旅が終わって解散し、そうこうしているうちに
(フリーレンにとって)あっという間に、
勇者ヒンメルは老衰で死んでしまいます。
彼女にとって、彼らと旅をしたのは「たった10年」。
これまでの人生の1%にも満たないほんの一瞬。
勇者の老衰による死に立ち合って、はじめて、
「なぜもっと、この人の事を知ろうとしなかったんだろう・・」
と彼のことを何も知らず、何も知ろうとしなかったことに気付き、涙します。
そして「人間」のことをもっと知るために、
かつての旅の足跡を辿る旅にでます。
勇者ヒンメルの言葉
勇者ヒンメルはマイペースでナルシストですが、
困った人は決して見捨てない人です。
回想シーンで出てきては、勇者然とした態度を示し、
ときおり、とても本質的な名言を口にします。
その中で私の好きな言葉
「アイゼンはつらく苦しい旅がしたいのかい?
葬送のフリーレン 第2巻より
僕はね、終わった後にくだらなかったって、
笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ」
「楽しんで人助けができるならそれが一番じゃないか。
葬送のフリーレン 第6巻より
楽しく冒険して迷宮に潜って魔物を倒して宝を探して
気が付いたら世界を救っていたような
そんな旅がしたいんだ。」
魔王を倒す、という明確な目標はある。
しかしそのための旅の日々を辛く苦しいものにするのではなく、
最後まで楽しいものとする。
そして結果として目標が達成される。
経営者にとって、とても大切な思考であると思うのです。
人生、頑張らない。
冒頭にも書いた通り、
私は「頑張る」という言葉があまり好きではありません。
「頑張る」という言葉自体にどうしても
「ムリをする」というニュアンスが含まれているように感じられるからです。
もちろん、やらねばならないことを実行・達成するために
思いっきり力を注がないといけないことはあります。
しかしこれを「ムリをする」ということではなく、
「自然体で、楽しむ」というイメージで取り組んで行きたいのです。
「頑張って」と言われたら、
「まぁ、頑張らずに、頑張るわ」と答えるようにしています。
頑張るより、楽しむ。
その結果としていいものが提供できればいいと思いますし、
その方が結果としていいものが提供できると思っています。
経営をしていて、仕事をしていて、
もちろん楽しいことばかりではありません。
でも、辛く苦しい経営がしたいわけではない。
そんな毎日を楽しいものとするためには、どうすればいいのか。
その意識をもって、変化を起こそうとしているかどうかで、
ずいぶんと経営や仕事のあり方が変わります。
楽しんで、お客さんに喜んでもらえたら、
それが一番です。
楽しく仕事をして経営をして、
結果としてお客さんが喜んでいる、
気が付いたら全員の人生が豊かになっている。
そんな経営に少しでも近づけていくことが大切なのだと、思います。
『葬送のフリーレン』、まだまだ連載中ですので
今後も名作であり続けるかどうかはわかりませんが、
現在のところ、オススメです。