豊臣秀長。補佐役(右腕・No.2)の必要性。

ついに娘の中学受験家庭教師から解放された、未来創造マネジメント/umayado townの谷口です。
#長男の家庭教師はまだまだ続く。

このサイト内の私のプロフィールで尊敬する人に「豊臣秀長」と書いています。豊臣秀吉ではなく、秀長の方です。
そしてテレビをほとんど見ない私は最近になってようやく、2026年の大河ドラマはその豊臣秀長が主人公として取り上げられることを知りました。
#遅いにもほどがある
それが少しうれしいのと、これを機会にやっぱり経営者の皆さんにはこの人の存在をよくよく知ってほしいので、改めて秀長さんの話しを。

郡山城。豊臣秀長は奈良にゆかりのある人物なのです。

やっと時代が追いついてきた。

私は15年以上前から「この人」に注目して、いろんな場所で発信もしてきましたし、いろんな経営者に紹介もしてきました。そして今、ようやく時代が追いついてきたんだなと、少し鼻が高い感じです。
#簡単に調子にのってしまうw

それではまず「この人」の簡単な解説から。
豊臣秀長とは、あの誰もが知っている豊臣秀吉の弟ですが、あまりにマイナー。当然天下人の弟ですから当時の相当の実力者、というか実際に、石高でも位でも実績でも当時の徳川家康を凌ぐほどの完全なるNo.2です。
それなのに彼の存在を知っている人はあまりいませんし、何をした人かということになると、ほとんど誰も知らないだろうと思います。

堺屋太一の「豊臣秀長」という小説があります(名著ですので、興味ある方は絶対に読んでください)。この小説の中で「この人」は理想のNo.2・補佐役として描かれています。あくまで小説ですからその全てが事実ではありませんが、それを差し引いたとしてもその功績はすさまじいものがあります。
堺屋太一さんはこの「とんでもない実力者なのに歴史に記録をあまり残していないという事実」があまりに不自然なので、「この人」は天下人である秀吉を立てるために自身は敢えて「姿を消した」のではないか、と解釈しています。
まぁ、そうとしか思えませんよね。

そしてこういったNo.2という役割を持つ人は、経営者にとってとても大切です。しかし小零細企業はそもそも人的資本が乏しいですから、ちゃんとしたNo.2が存在しないというケースがとても多いだろうと思います。
ただ、事業を大きく成長させようと思うのならば、右腕・No.2・補佐人・ブレインその他どのような呼び方であれ、そのような立場の人間が必要だし、その立場の優秀な人がいるかいないかで、その会社の成長具合は大きく変わってきます。

その中でも、こんな経営者には絶対必要、と思える例を二点ほど。

爆進経営者には必要。

経営者にもいろんなタイプの人がいますが、中には後先考えずとにかく前だけを向いて爆進していく人がいます。
「こんな会社にしたい」とか「会社を大きくしたい」とか「こんな事業をやりたい」とかいういろんな思いがとにかく強すぎて、どんどん新たなことに手をつけていきます。
しかしこのタイプの人は、前に進む推進力だけが強すぎて、足下を固めていくことを知りません。するとどうなるかというと、トップだけがどんどん先に進んでいってそれ以外の人は置き去りになってしまいます。
ただ置き去りになるだけならまだしも、現場の業務はぐちゃぐちゃなまま増殖していきますからとんでもない苦労をすることになります。
そしてついていけなくなって辞めていってしまう人も少なくありません。
さらには前へ進んだ分足下はどんどん崩れていきますから、進んでいるようでいて実は全然積み上がってはいかないのです。
あげく混沌とした事業の残骸が数多く散らばって倒産、なんてことも普通にあります。

こんな経営者には、「この人」が必要です。
トップが爆進した後の足下をしっかり固めて、トップの意を汲んだうえで部下を統率し、時には部下同士の調整を行って、組織全体を整えていくような人です。

ちなみに秀吉はこの「爆進タイプ」ですよね。
そんな意味で「この人」あっての秀吉です。
残念ながら「この人」は秀吉よりも先にお亡くなりになります。そしてその後の秀吉政権は案の定、なかなか目も当てられない状態になっていきます。

宇宙人経営者には必要。

経営者の中には、「さすが自ら事業を興そうと考えただけはある」という発想豊かな人が時々おられます。
それが常識の範囲内にある人であればまだ良いのですが、時にはあまりに突飛すぎて、常人にはなかなか理解しがたい人物であるというケースが、まれにあります。

そんな人を私は「宇宙人経営者」と呼んでいます。
そして宇宙人経営者は、そんな理解困難な発想を頻繁に持ちだし、それらを次々と事業の中にインストールしようとしていくのです。
しかもそれをうまく社員に説明することができません。
宇宙人は宇宙語でしゃべるので、当然伝わるわけがないのです(笑)。
だから宇宙人に普通の人間の世界に降りてきてもらって、その理解できる範疇から始めてもらわないといけなくなります。
その宇宙人のもっている非常識的発想はとんでもない競争力を生み出す可能性を秘めているわけですが、宇宙人が常識人の世界に降りてくることは結果、その能力を小さな枠に閉じ込めてしまうことになってしまいます。これはあまりにもったいないですよね。

そんなときに「この人」の出番です。
ちゃんと宇宙人の意をくみ取って、常人である社員さんたちにわかる言葉に翻訳して伝え、事業を組み立てていくのです。
「この人」がいれば宇宙人は宇宙人のままで居続けられるので、常人の世界に降りてくることなく自由にその突飛な発想の翼を広げて飛び回ってもらうことができます。
するとその会社は他の会社には到底マネすることのできない独自の世界観をもった会社へと成長することができるのです。

実際の現場にて。

こんな「爆進経営者」「宇宙人経営者」のいる会社の中に、「秀長」になれるだろう人がいる場合には、私はその人に直接「この人」の解説をして、
『ぜひともトップの意をくみ取って、自分を殺して補佐役・調整役・翻訳者となってください』
とお願いするようにしています。
そして理解を促すために「豊臣秀長」の本をプレゼントしたりもします。

実際にその人がちゃんと「この人」のあり方を理解をして、正しくNo.2としての行動してくださった会社は、やっぱりちゃんと成長していきます。当然ですよね。

ただそんな状態も長く続くとそのNo.2が暴走し始めないとも限りません。
実際それに近い状態になって危うさを帯びている例もあります。
ですからそこはひたすら「この人」を見習って、TOPの思いから離れることなく、
「自身はあくまで、TOPを支える補佐役なのだ」ということに徹していただきたいのです。

そして長期的には、その「爆進経営者」「宇宙人経営者」がいなくても仕組みの元で成長していける組織を作っていただけたら、理想的なんじゃなかろうかと思うわけです。

今回のブログは以上になります!

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