客観的に自社を眺める。

自分の会社のことは、
なかなか自分では見えにくいものです。
だから、たまには自社を客観的に見つめてみる時間を作りましょう。

良い流れをせき止めているもの。

会社にとっての強みと弱み

会社は、大きい会社も小さい会社も、
自社の強みでもって、闘う必要があります。

顧客を創造するためには、
ほかの会社やお店ではなく、
自分のところを選んでもらう必要がありますし、
選んでもらうためには、
その明確な理由が必要です。

そしてその理由が、「独自性」。

会社の際立った独自性というものは、
その会社の持っている強みから生まれます。

だからこそ会社は、
その会社のもっている強みを磨くこと、強みを活かすことでしか
生き残っていくことはできないと思っています。

しかし弱みも無視することはできません。
なぜなら、その弱みのせいで、
強みを生かし切れていなかったり、
その強みがなかったことになってしまったり
しているかもしれないからです。

苦手なことで、それ自体重要性の乏しいものについては、
完全に放置して、捨ててしまうのがベストですが、
それを放置することが致命的な結果に繋がっているのであれば、
それは必ず改善する必要があります。

会社は強みでしか生きていけないわけですから、
その強みを無力化してしまうような弱みは、
なんとかしないといけないのです。

逆に強みでもって無力化できる弱みは、
そのまま放置しておいても構いません。

強みも弱みも見えにくい

この「強み・弱み」は、会社自身についてのことですから、
「内部環境」という言われ方をします。

このブログでも何度も書いていることですが、
この「内部環境」、
なかなか自分で正確に把握することはできません。

自分の長所や欠点が、
他人の長所・欠点ほどはっきりと見えないように、
自分の行動が周囲にあたえる影響が、
他人のそれよりもイメージしにくいように、
会社も自社の長所や欠点は見えにくいのです。

多くの場合、弱みについては結構把握はできていても、
自社のもつ強みに関しては
なかなかイメージすることができません。

また弱みの中でも、
明らかに「これがないからうちはダメなんだな」
とか感じるものはハッキリわかりますが、
日常の中に埋もれる欠点のようなものは、
なかなか見えません。

「自社」という世界の中にどっぷりと浸かり込んでしまって、
一体化してしまっているからです。

「自分にとって当たり前」
と思っているものは、
それが長所であっても欠点であっても、
なかなか自分では把握できないのです。

長所であれば、
外部から見れば明らかなことであったとしても、
それに気づかないどころか、
指摘されてもしれが長所であると理解できない、
ということも少なくありません。

しかし欠点については、
自ら気がつくことができなくても、
外部から指摘されると、比較的
「ああ、言われてみれば」
というカタチで、
理解納得することができる傾向にあります。

こんな強み・弱み、長所・欠点、
自分には見えにくいと言ってもほっておくわけにはいきません。
なんとしてでもそれらを明らかにして、
自社の経営に活かしていかなければいけないのです。

これらを明らかにするために、どうするか。

それではこれらの強みや弱みを明らかにするために、
どうすればいいのでしょう?

自分は自分のことを永遠に客観視することが出来ないのと同じように、
自社を完全に客観視することはできません。

ということは、最も効果的には、
「外部の人に見てもらう」
ということです。

商品・サービスなど直接お客さんに関わる部分については、
お客さんに直接確認するのが最適です。
しかしその回答はそのお客さんにとっては正解ですが、
会社の理念・方針・コンセプト等に照らして、
必ずしも正しいかというとそうではありません。

だからお客さんの言うこと全て真に受ける必要はありません。
しかし間違いなくその中に答えはあります。
ですから、まずはその声に耳を傾けましょう。

そしてその中で「それは違う」というものは放置しておけば良いのです。


次に客観的な目は、新入社員の目です。
新入社員は同じ組織の人間ですが、
その瞳は真っ新です。

ですから中にずっぽりと漬かってしまったベテランとは違い、
会社の中身をとても客観的な目で正しく指摘することができます。

「まだ何の仕事もできないくせに、えらそうな口を訊くな」
ということではなく、
すでに自分たちには失われた能力なわけですから、
その言葉には素直に耳を傾ければいいと思います。

しかしお客さんの声同様、
その全てが正しいというわけではありません。
ですから新入社員さんの声を聞くときには、
「その声の全てを採用するわけではないからね」
と事前に伝えておきましょう。
そうでないと、
「なんだ、指摘しても取り上げてもらえないのか」
ということになってしまいますので。


そしてもう一つは、
「ワイワイガヤガヤやる」

一人でうんうん考えてても、
もともと見えてないものは見えません。
ですから、みんなでワイワイガヤガヤと持ち寄るのです。

見えてる部分見えてない部分はそれぞれ異なりますから、
持ち寄ることで互いに補完できます。

さらには他人の意見を聞くことが刺激になり、
それによって、
「ああ、そういえば」というカタチで
さらに思い出したりひらめいたりするのです。

そして同時にみんなでそれらを共有・共感することができるので、
結構これは効果的なんじゃないかと思います。

このように実際には見えにくい強み・弱みも
いろんな手段を通して明らかにしていくことができます。

独自性の元になる強み、
強みを無力化する弱み、

現状気付いていないこれらに、ぜひとも光をあてましょう!!

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